4インチサイズのiPhoneから大画面化してから操作性に不満を抱きはじめた……という人にオススメな、iPhoneのホームボタン横に「戻る」ボタンを追加できるディスプレイ保護用強化ガラスシートが「Halo Back」です。Kickstarterで出資を募集していたものがGIGAZINE編集部に到着したので、さっそくiPhone 6 PlusやiPhone 6sに貼り付けて使ってみました。

Halo Back: World's First Smart Screen Protector by Haloband Inc. - Kickstarter

https://www.kickstarter.com/projects/haloband/halo-back-make-your-iphone-perfect

◆Halo Backを使うとiPhoneの操作はこう変わる

ディスプレイサイズが4インチから4.7インチに進化したのがiPhone 6/6sで、5.5インチのさらに大きな画面になったのがiPhone 6 Plus/6s Plusです。iPhone 5/5s/5cまでは片手での操作に不自由することは特にありませんでしたが、iPhone 6/6 Plus以降の端末ではサイズが大きくなって、片手では画面上部の隅っこにあるボタンに指が届かなくなった……という人も多いはず。そんな時に役立つのが「Halo Back」で、スマートフォンを使用する際に何かと頻繁に押す「画面左上に配置された『戻る』ボタン」を、ホームボタンの左隣のスペースをタップするだけで押せるようになります。

「Halo Back」を貼り付けたiPhone 6 Plusを操作 - YouTube

◆フォトレビュー

Kickstarterで出資したHalo Backは以下のような段ボール製の箱に入った状態で送られてきました。



パカリと中を見てみるとこんな感じ。



Halo BackにはiPhone 6用とiPhone 6 Plus用の2種類があり、これはiPhone 6 Plus用のもの。



パッケージにはiPhone 6 PlusとHalo Backの写真がプリントされており、Halo Back部分には光沢のある紙を使用するというこだわりが見えます。



背面。



よく文字を読んでみると、「ホームボタン横に透明な戻るボタン機能を付加した液晶保護強化ガラスフィルム」と日本語で書かれています。また、パッケージ背面には「Base Glass made in Japan(ベースのガラスは日本製)」と書かれており、他にも「采用日本旭硝子玻璃和(日本の旭硝子のガラスを採用)」とも記されています。



背面下部をペリペリっとはがして開封。



中には半透明の袋が入っており……



その中にHalo Back(左)と白色の箱(右)が入っています。



白色の箱の中身は左からディスプレイを拭くためのクロス・アルコールパッド・ホコリ取りシール。



「説明書が一切ないなぁ〜」と探していると……



パッケージの表面がパカリと開き、ここに貼り付けガイドと簡易な説明書きがあることを発見しました。



◆実際に貼り付けてみた

そんなわけで、さっそくHalo Backを貼り付けます。まずは貼り付けるiPhoneのディスプレイをクロスで拭きます。



続いてアルコールパッドを取り出して……



フキフキ。



最後はホコリ取りシールを使い、ディスプレイ上から細かいホコリを入念に取り除きます。これでHalo Backを貼り付けるiPhone側の準備はOK。



ここまでパッケージの貼り付けガイドを見ながら作業を進めましたが、説明がイラストだけなので何をどの順番でやれば良いのかがイマイチ伝わってこず、実は2台目の貼り付け作業でやっと正しい手順を把握しました。ということで、ここからは先ほどまでとは別のiPhone 6sを使って手順を追っていきます。

黒いプラスチック製の枠に貼り付けられた状態のHalo Backを用意。青色の保護フィルムが貼られたプレートがHalo Backで、両面に「1」と「2」と書かれたシールが1枚ずつ貼られています。まずは「2」のシールが上にくるように置きます。



これをそのままHalo Backを貼り付けたいiPhoneにかぶせます。



黒い枠はiPhoneがぴったり収まるような形になっているので確実に位置を決めることが可能です。



Halo Backの上部が黒い枠とセロハンテープでつながっているので、テープは貼り付けたままシートを持ち上げ、iPhoneのディスプレイ側に貼られている「1」と書かれたシールをはがします。すると、Halo Backの接着面が出てくるので……



Halo BackをiPhoneのディスプレイにペタリ。



Halo BackとiPhoneのディスプレイがくっついたら「2」のシールをはがして……



黒い枠も外せば、iPhoneのディスプレイ上にHalo Backをきれいに貼り付けられるというわけです。



このようにして、Halo Backを貼り付けたiPhone 6 Plusがコレ。



横から見るとこんな感じ。ガラスシートのエッジ部分はしっかりと面取りされており、指触りも非常に滑らか。プラスチック系素材ではなく、ガラス製の保護シートなので、指触りが非常に滑らかで透明度が非常に高め。



左がHalo Backを貼り付けたiPhone 6 Plusで、右が同じような機能を備えたSmart Glass Screen Protector iPhoneを貼った状態のiPhone 6。貼り付け時には「Halo Backの方がSmart Glass Screen Protector iPhoneよりも薄い!」と感じたのですが、目視だとほとんど変わらないレベルでした。



ホームボタンの左横、イヤホンジャック上のこの辺りが「戻る」ボタンになる……ハズです。



ディスプレイ上部の受話口部分はガラスが覆ってしまわないようにカットされていますが、インカメラ部分はガラスで覆われてしまいます。



◆実際に使ってみた

iPhone 6 Plusを片手で持つとこんな感じ。



ディスプレイサイズが5.5インチとかなり大きいので、右手で本体を持ったまま画面左上の「戻る」ボタンを押そうとするとこんな感じになり、端末を落としてしまいそうになること請け合いです。





しかし、Halo Backがあればホームボタン左横のスペースをタップするだけで、画面左上にある「戻る」ボタンが押せるようになります。



ホームボタン左隣のスペースなら、片手でも簡単にタッチ可能。



Halo Backのホームボタン左隣のスペースに「戻る」ボタンがあるわけではなく、このエリアと画面左上のエリアがHalo Backのガラス内でつながっており、ホームボタン左隣をタップすると画面左上のエリアに信号が伝わりボタンを直接タップしたかのように端末が動作する、というわけです。



「つまり…どういうことだってばよ?」という場合は以下のムービーを見ればOK。ようするに、Halo Backを貼り付けたiPhoneならばホームボタンの左隣をタップするだけで画面左上のボタンをタップできるようになるわけです。

「Halo Back」を貼り付けたiPhone 6 Plusを操作 - YouTube

iPhone 6用のHalo Backもゲットしていたので……



これをiPhone 6と同サイズのiPhone 6sに貼り付けてみました。



Halo Backを貼り付けた状態でも3D Touchを使用することが可能で、もちろんホームボタンの左隣のスペースに「戻る」ボタンを追加することもできました。ただし、iPhone 6 Plusよりもホームボタン横の「戻る」ボタンの感度が鈍く、Halo Backを貼り付けて数分間は画面左端のエリアがタップしても反応しなくなりました。



◆感想

実際、「Chrome」や「LINE」「ミュージック」「Googleニュース」などなど、ほとんどのiOSアプリが画面左上に「戻る」などの重要なボタンを配置しており、これらが簡単に押せるようになるのはかなり魅力的。いつも片手でiPhoneを操作している人や、「画面左上に指を伸ばすのが億劫」と感じている人はかなり便利に感じるかも。

ただし、Smart Glass Screen Protector iPhone同様、ケースを装着していてiPhone本体に手が直に触れていなかったりすると、ホームボタン横の「戻る」ボタンの反応が悪くなるという欠点があります。そのため、Halo Backを使用する場合は「iPhoneにケースを装着しない」「背面部分が大きく空いているバンパー系のケースを装着する」もしくは「ホームボタン左をタップする際にiPhone本体のその他の部分を触る」などの工夫があるとより便利に使えそうです。また、Smart Glass Screen Protector iPhoneとは異なり、ガラス表面に撥油コーティング加工や防汚コーティング加工が施されていないようでした。

なお、「Halo Back」は以下のページでも販売されており、価格は税込4212円で別途送料が必要になります。

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