人気3万円台SIMフリースマホは風前の灯火? ミドルスペックは2万円台と多機能モデルに分かれる
今、SIMフリースマホで最も売れている価格帯が、3万円台だ。
機能と動作のバランスが良く、価格も手頃とあって、各メーカーが3万円台の市場に参戦している。
しかし、もっとも熱い激戦区の「3万円台スマホ」は、もうすぐ無くなるのかもしれない。
●今のSIMフリースマホは、3万円台が主流だが、、、
実は、3万円のSIMフリースマホは、最近になって値下がり傾向が見えているのだ。
現在3万円台で販売されているSIMフリースマホは以下のモデルだ。
・ASUS Zenfone2 Laser:実売価格約3万円(税込み、以下税込み)
・HUAWEI P8 Lite:実売価格約2万9900 円
・HTC Desire 626:実売価格約3万2000円
・gooのスマホ g03:実売価格約3万2400円
これらモデルで共通しているのが、最先端のハイスペックではないものの、
さくさく動く動作
綺麗に撮影できるカメラ
横から見ても綺麗なディスプレイ
という点だ。
つまり、「高性能でさくさく動く、安い、SIMフリースマホ」という条件を満たしているのだ。
そのため、SIMフリースマホは3万円台のモデルが最も売れている。
●2万円台への挑戦に突入した高性能SIMフリースマホ
しかし、今、少し様子が違ってきた。
人気の3万円台スマホと同じ程度のスペックを持ちながら、価格が2万円台のモデルが登場してきたのだ。
・FREETEL 雅(MIYABI):実売価格約2万1400円
・エイサー Liquid Z530:実売価格約2万7000円(※11月13日発売予定)
上記2モデルは税込みで2万円台ながら、性能は現在人気の3万円台モデルと変わらないのだ。
それどころか、「FREETEL 雅」に至っては、本体に32GBのメモリを搭載するなど、4万円以上するモデルと同等の性能まで実現している。
つまり、SIMフリースマホの価格競争は、現在も激しく続いているということだ。
そして、もしかしたら、来年のSIMフリースマホは、2万円台が中心になっているのかもしれない。
●価格競争ではなく、ジャパンクオリティで挑戦する日本メーカー
SIMフリースマホの低価格競争がスタートしようとする中、別の切り口で勝負するのが大手日本メーカーだ。
日本市場には馴染み深い
・防水
・おサイフケータイ
・ワンセグ放送
・ストラップホール
どれも、日本での生活で役立つ独自機能だ。
価格帯は
富士通 arrows M02:3万円台半ば
シャープ AQUOS SH-M02:3万円後半〜4万円台前半
と、やや割高になるものの、多機能で勝負をかける。
これからの年末商戦は、来年の覇権を争い、まさに三つ巴の様相だ。
・人気3万円台の海外の先行するメーカー
・2万円台で勝負にでる海外の新規参入メーカー
・日本独自機能で勝負にでる国内メーカー
2016年は、シンプルで比較的高性能な2万円台スマホと、多機能防水で3万円台後半〜4万円スマホが主流になるかもしれない。
布施 繁樹