TBS「NEWS23」(2日放送)では、「三浦知良(48) 情熱冷めやらず」として、スポーツキャスター・高橋尚子さんが横浜FC・三浦知良に行ったインタビューの模様を放送した。

現在も現役Jリーガーとして活躍する“サッカー界のキング”は32歳で引退を考えていたという。実際、フランスW杯前の代表メンバー落ち、ヴェルディ川崎(当時)の大幅な経営縮小による事実上の戦力外通告など厳しい時期もあったが、クロアチア・ザグレブへの移籍がカズの思考を前向きにしたという。番組で語った主なコメントは以下の通りだ。

●年齢について
「プレーや練習の時は特に感じないですね。ここ(横浜FC)の若い選手からしてみると当然毎日練習一緒にしているので“なんでそんなに元気なんですか?”みたいなことも聞かれますしね。普通だったら両親と同じくらいの年齢だったりするので。彼ら以上に走れた時はそういうものもモチベーションになっている。

サッカー選手は30歳までやったらすごい長いっていう印象ありましたし、僕が日本に帰ってきた時に23歳だったんですけど、ラモスさんが33歳で。ラモスさんはなんでこんな33歳で走れるんだろう。この人が異次元なんだって思いましたし、僕はここまでできないだろうから32歳くらい(で引退する)だろうなと勝手に思ってました。それから16年経ちましたね」

●衰え
「(ザグレブへの移籍を決めたのは)31歳っていう微妙な年齢だったと思うんですけど、そこで年齢のことも言われましたし、衰えのことも日本で言われましたし、そんな中で自分自身が自信を無くしたり、先がないんじゃないかとか、そういう不安の方が大きくなっていく中でもう一回海外でゼロからの出発で行こうという気持ちで日本国内の移籍は考えずに海外に行ったというのは、ブラジルに15歳で行った時、プロ目指した時の気持ちをもう一回取り戻したかったというのがあった」

●クロアチアでの転機
「出会った選手達に“もっと人生楽しまなきゃダメだよ”って言われたことが凄く響いてて、“年齢なんか関係ないんだ”っていつも言われてて“お前はサッカーを楽しむ気持ちが大事なんだ”ってことをいっつも言ってくれて、グラウンドでその気持ちを示してくれて、48歳までサッカーやってますけどクロアチアに行ってなかったらどうだったんだろうって思うくらいクロアチアがすごく大事なターニングポイント。無心で真っ白な自分に戻れた気がします」