クエンティン・タランティーノ監督

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映画『パルプ・フィクション』や『ジャンゴ 繋がれざる者』などで知られる奇才、クエンティン・タランティーノ監督が10本目の映画を撮り終えたら映画界から引退しようと考えていることを明らかにした。米Deadline Hollywoodが報じている。

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これはタランティーノが今月5日から米カリフォルニア州サンタモニカにて開催中の映画見本市、アメリカン・フィルム・マーケット(AFM)のイベントで明かしたもの。「周りからステージを降りてくれと懇願されるまで舞台上に留まるべきじゃないと思うんだ。惜しまれる内に去りたいね。そもそも映画監督は若者の職業だと思う。僕は処女作から最後の一本まで精神的なつながりを大切にしたい。他人が違う考え方をしても嘲るつもりはないけど、僕自身は第一線にいる間に引退したいんだ」と述べ、引き際の美学を披露した。

現在、最新作『The Hateful Eight(原題)』をプロモーション中のタランティーノは、さらに次のように語った。「生涯10本の映画を残したいと考えている。ということはあと2本残っているね。完全に決めたわけじゃないが、これが僕の計画なんだよ」とタランティーノ。決定事項ではないとして撤回の余地を残したが、タランティーノはちょうど2年前にも同じコメントをしており、熱烈なタランティーノ・ファンにとっては気になる発言だ。

このコメントについて、タランティーノ作品の常連であるサミュエル・L・ジャクソンが会場で質問した。「映画を撮らないなら、いったい何をして暇をつぶすんだよ?」との問いかけに、タランティーノが「劇や本を執筆したり、優雅に童心に帰ったりして過ごすつもりだ」と回答すると、会場からは一斉に反発の声が上がったという。51歳のタランティーノが余生を語るには早過ぎると受けとめたようだ。

それでもタランティーノは「もし10作目でしくじらずにいい仕事ができたら、長年のキャリアを終えるには最高のタイミングだと思うよ。その後はいい企画に出会っても、やらないと宣言したからにはやらないつもりさ。10本撮ったら惜しまれながら去る――。こうあるべきだよ」と述べ、しきりに理想の花道をイメージしているようだ。(海外ドラマNAVI)

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