写真はYoutube「Coach Dave Belisle Full Postgame Speech (BEST QUALITY)」のキャプチャ

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米国ペンシルベニア州で開催中のリトルリーグ・ワールドシリーズで、ロードアイランドのチーム、アメリカンズが試合に敗れた際、デイブ・ベリスル監督が選手たちに語ったスピーチが素晴らしいと話題になっている。

目を赤くし話し始めた監督と、それを囲む12歳の子供たち。これはチームにおける彼らの最後の対話だ。


(ロードアイランド 7-8 シカゴ)

■デイブ・ベリスル監督のスピーチ全文


頭をあげて。少しここで話そう。よーし、これで君たちの目が見れるね。いいかい? 努力してきたことにガッカリすることはないんだよ。このトーナメント、シーズンを見渡せば、とてつもない旅をしてきたことが分かるね。スコアを見てごらん。8-7、相手の12安打に対して10安打。最後のアウトまで諦めなかった、それが我々のチームだ。

ただ、涙が出そうになるのは、これが君たちを指導する最後の時間だということ。私もコーチたちも今日でいなくなるけれど、君たちにはどのチームも成し得なかったプライドが残るはずだ。

カンバーランドの町にもたらした、君たちの功績は一生残るものだろう。それはすべての場所、全米、ニューイングランド、ESPNを飛び越えたね。なぜだか知りたいかい? それは、みんな戦士が好きだから。スポーツマンが好きだから。諦めない人が好きだから。そして、フェアプレーをする君たちが好きだからなんだよ。

もし、誰もが我々アメリカンズのようにフェアにプレーしたら、どれも素晴らしい試合になるだろう。

君たちがこの旅から学んだことは、忘れがたいものになるはずだ。よく楽しみ、他のチームより試合を楽しむことができた。君たちがこの球場を数日後に歩いたら、みんな君たちを見て、「やあ、君たち本当に最高だったよ!」と言うはずだよ。みんなが言っていることだから、わざわざ言う必要はないかもしれないけど、君たちは最高だ。最高。本当に最高なんだ。

泣いてもいいよ。私たちが今後一緒にプレーすることはもうないからね。でもね、私たちはずっと友達だろ。ずっとずっと友達だ。

私たちのリトルリーグのキャリアは素晴らしい記録を残して終わるね。ワールドシリーズのチャンピオンになれるチームというのは、ただ一つなんだ。世界でたった一つだけ。物事の本質をえぐるとそういうことだね。私たちは世界一のチームの一つなんだ。ちょっと考えてごらんよ。「世界中で」だろ? だから、両親のところへ行ってごらん。君たちを誇りに思っているよ。

あともう一つ。ビッグハグをさせてくれ。

君たちが大好きだよ。ずーっとね。君たちは私のアスリート、監督としての人生で最も貴重な時間をくれたよ。君たちは私の子供たちだよ。夏の子供たちだ。

だから最後にぐっと気持ちを堪えて、アメリカンズと叫ぼうよ! 1、2、3、アメリカンズ!!

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