サッカーのアジアチャンピオンズリーグの準々決勝第2戦、全北現代とセレッソ大阪の試合で「日本の大地震をお祝い(し)ます」と非常識な横断幕を掲げたことに関連し、全北現代が28日、公式のホームページに謝罪文を掲載した。韓国メディアが相次いで伝えた。

 27日に韓国全州のワールドカップ競技場で行われた全北対C大阪の試合は、全北が6対1で圧勝したが、サポーターが掲げた非常識な横断幕で全北にとって後味の悪い試合となった。多くの犠牲者を出した震災を中傷する内容の横断幕については、韓国でも厳しい非難が巻き起り、大騒動になっている。

 28日の午後、全北は球団の公式ホームページを通じて謝罪文を掲載。謝罪文では横断幕騒動は「一部ファンのゆがんだ考えによって起こったもの」で、「一部ファンのよくない行動で物議を醸した点について、全北現代を愛し、サッカーを愛するファンに深く謝罪する」と述べた。

 さらに「今回のことで失意にくれる日本国民とサッカーファンに深くお詫びの言葉を述べさせていただくとともに、これからこのようなことが再発しないよう努力してまいります」とコメントを発表した。

 一連の騒動を受け、韓国メディアはサポーターの非常識な行動を強く批判する一方、全北の謝罪文の内容を相次いで報道した。また「横断幕を掲げたサポーターも謝罪するべき」などと怒りが収まらない日本のネット上の反応も、併せて伝えている。(編集担当:金志秀)