カズが日本に勇気をもたらすゴール…試合は日本代表が勝利

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 29日、『東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン! SAMURAI BLUE(日本代表) vs. Jリーグ TEAM AS ONE』が行われた。

 両チームのキャプテンである長谷部誠と中澤佑二がメッセージを送り、黙祷が行われた後に試合は開始する。

 まずチャンスを作ったのはJリーグ選抜。7分、中央でボールを持った佐藤寿人がミドルシュートを放ち、ゴールを脅かす。しかし、川島がファインセーブで、日本代表は何を逃れる。

 すると、日本代表が本領を発揮する。15分、ゴールやや右の位置でFKのチャンスを得ると、遠藤保仁が直接ゴールを決めて先制する。日本代表の選手たちは、ベンチの選手たちも含めて喪章を天に掲げ、復興へのメッセージを送る。

 さらに19分、中盤でパスをカットした本田圭佑が岡崎慎司にスルーパス。岡崎は冷静にシュートを放ち、日本代表が追加点を奪った。前半は2−0のまま終了する。

 後半、両チームともに大幅にメンバーを入れ替え、Jリーグ選抜として出場した中村俊輔が長短のパスを自在に操り、ゲームを盛り上げる。一方、日本代表も途中出場の槙野智章がオーバーラップからミドルシュートを放つなど、熱戦を繰り広げる。

 そして62分、Jリーグ選抜のドラガン・ストイコビッチ監督は、三浦知良を投入。会場が大歓声に包まれる。すると74分、Jリーグ選抜は原口元気、平井将生のパス交換から、関口訓充が裏へ抜け出す。関口は右足のアウトサイドでシュートを放つが、これは惜しくも枠を外れた。

 しかし、82分、歓喜の瞬間は訪れた。後方からのボールを田中マルクス闘莉王が落とし、走り込んだ三浦知良が冷静にゴールへ流し込み、Jリーグ選抜が1点を返した。カズはゴール後、カズダンスを披露。会場が、日本中が歓喜に包まれた。その後も熱戦は続いたが、日本代表がリードしたまま試合は2−1のまま終了。

「チカラをひとつに。」して行われたチャリティーマッチは、日本中に勇気を与えている。

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