世界を代表する自動車製造技術を持つ日本。一方で日本国内の自動車市場は世界的に見れば特殊と言える。軽自動車という排気量の小さい日本独自規格のクルマが市場の大半を占めるとともに、四角い箱型のクルマが実に多いのだ。(イメージ写真提供:123RF) 

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 世界を代表する自動車製造技術を持つ日本。一方で日本国内の自動車市場は世界的に見れば特殊と言える。軽自動車という排気量の小さい日本独自規格のクルマが市場の大半を占めるとともに、四角い箱型のクルマが実に多いのだ。

 中国メディア・今日頭条は5月29日、「どうして日本の自動車はみんな箱型をしているのか」とする記事を掲載した。記事によれば、日本にやって来た外国人はみな頭の中でこのような疑問を抱くのだという。

 記事は「実際、箱型の車両は占有スペースが最小限ですむ。このため、日本政府がこのような箱型の軽便な小型車を非常に重視しているのだ。中国が新エネルギー車に一定の補助を与えるのと同様、人口密度が大きい都市ではこういったタイプの自動車を購入する市民に一定の政策的優遇を与えているのだ」とその理由を説明している。

 箱型の軽便な小型車自体に日本政府が政策的優遇を与えている訳ではない。軽自動車の自動車税などが優遇されているという点では間違いないが、箱型のクルマは軽自動車に限らず存在するため、やはりこれは筆者の認識違いと言えるだろう。

 一方で記事は「消費者にとってみれば、箱型の車両は最大の室内空間が提供され、運転にしても駐車にしてもセダンより余裕ができる。流行するのも自然なことだ」としているが、これはその通りかもしれない。

 記事はまた、日本においてよく見かける自動車の「不思議な傾向」として「輸入車が少ない」、「SUV車が少ない」、「ハイブリッド車が主流になりつつある」、「マニュアル車がほとんどない」、「天窓がついたクルマが少ない」という5点を紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)