暑い夏、仕事へ向かう途中、道ばたでお年寄りが倒れていた。いま振り返るとそう断言できるが、そのときは判然としなかった。そのお年寄り、意識はあり、路上に寝転んだりブロック塀に座り直したりしていた。暑さでしんどそうなのは明白だったため、声をかけようか迷ったが、素通りしてしまった。▼すると道路の反対側から若者がさっと駆け寄り「大丈夫ですか」と一言。それを見て反省。きびすを返し、カバンにあった未開封のスポー