今回紹介するボカロ曲は可ラッカによる「200%」だ。文/村上麗奈可ラッカバッキングとリズム楽器を中心にした楽器隊の音色に、可不による歌声が乗る。これまでの可ラッカ作品に通ずる、シンプルながら求心力のある1曲だ。シンプルなコード進行で展開する楽器隊のほとんどは、アタック感を削ぎ落したマイルドな音色。それらの音色は、楽曲に漂う心地良さを作り上げる効果がある一方、必要最低限まで楽器の存在感を消