ブレイディみかこさんといえば“ノー・フューチャー”の人である。イギリスの福祉や教育について書いた過去のノンフィクション作品でも、世の中の不平等や人生の不条理に怒って、このままじゃ、未来なんかないんだよと底辺からの本音を叫んできた。【写真】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の黄色の表紙「わたしのフィロソフィーは、あくまでもノー・フューチャーだ」と過去の作品でも書いている。ところが、『ぼ