最近のクルマでは、スマートキーが主流となっているため、鍵を挿しっぱなしのピーピーという警告音を聞く機会が減ってます。
 
 そうしたなかで、この警告音の正体を知らないことに関する自動車教習所のSNSが話題となっています。

かつてのクルマは、鍵を挿しっぱなしにしているとピーピーといった警告音が鳴っていたが…

 鍵のピーピー音の正体は「キー抜き忘れ防止ブザー」といい、鍵を挿入したままドアを開けてしまった場合、鍵の抜き忘れを促すために警告音が鳴る仕組みになっています。

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 しかし、最近では鍵を挿して回すタイプからスマートキーを携帯してプッシュボタンを押すタイプに変わりました。

 そうした背景もあり、いまや存在感の薄いものとなってしまったクルマのピーピー音ですが、SNSで投稿されたとある内容が話題になっており、その内容は以下のものです。

「手動でくるくる窓をあけるヤツの使い方を知らない教習生と出会ったとき、これがジェネレーションギャップか!と衝撃を受けたけれど、『この音はなんですか?』と聞かれる機会が増えてきたのもじわじわ衝撃」

 このような投稿文とともに、鍵のピーピー音の動画を掲載したものとなっています。

 この内容を投稿したのは、自動車教習所に勤務しているという「かんば@kambarumba」さん。

 かんばさんは、クルマのピーピー音に対する認知度を以下のように話します。

「具体的に数は数えたことがないのですが、ピーピー音については主に初回の教習で定期的に尋ねられます。

 降りようと思ってドアを開け、音に驚いて閉めてしまう教習生もしばしば見かけます。

『親のクルマはこの音が鳴らない』とも教習生からよく聞くので、スマートキーを導入しているクルマの普及が進んでいることがここからみえてきます」

 では、どれぐらいの年代の生徒からクルマのピーピー音について聞かれることが多いのでしょうか。

「18歳から23歳くらいの教習生が多いため、その年代の教習生によく尋ねられます。

 この反応にはジェネレーションギャップも感じますが、警告音にも意識を向け、クルマから降りるまでちゃんと注意しているのだなと感心しています」(前出・かんばさん)

※ ※ ※

 今回の鍵の挿しっぱなしを警告する音に類似するものでは、「窓の開けっ放し」や「ライトの点けっぱなし」などが挙げられます。

 しかし、20歳前後の若者の場合、親が乗り継いできたクルマではスマートキーが多いようで、鍵の警告音の正体を知らない人は多いようです。

 なお現在でも、一部の商用車やエントリーモデルなどに鍵を挿すタイプは存在します。