中央日報の「原爆は神の懲罰」コラム 本国のサイトは今も掲載

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韓国大手紙「中央日報」が20日に報じたコラム「安倍、丸太の復習を忘れたか」が日本で物議をかもしている。同社の日本語サイトからはすでに削除されているが、韓国の本サイトには今も原文が掲載されたままだ。

コラムを執筆したのは、キム・ジン論説委員。安倍晋三の歴史認識を批判し、広島と長崎への原爆投下は「神の懲罰」と表現した。

また、安倍首相が12日に宮城の自衛隊基地で機体番号が「731」の航空機の操縦席に座ったことから、人体実験を行ったとされる旧日本軍の「731」部隊とを絡め、原爆投下は「人体実験に動員された丸太(731の被害者)の復讐だ」とも主張。文章には度々「神」という言葉が登場し、文末にも「日本に対する仕置きが足りないと判断したのも神の自由だ」との独自の論法で締めくくった。

現在、韓国の中央日報のサイトには、同コラムが今も掲載されている。以前と違うのは、「キム・ジン論説委員・政治専門記者」の署名の後に、「※本コラムに対する中央日報ソ・ギョンホ広報担当は『キム・ジン論説委員個人の見解であり、中央日報の公式な立場ではありません』と明かしました」と青い文字で中央日報の見解が補足されたことだ。

ただ、補足には謝罪やお詫びのような言葉はない。コラムが専門家や読者による「寄稿」であれば、「個人の見解」との説明でも少しは納得できるかもしれない。だが、キム氏はその新聞社の考えをリードする論説委員である。中央日報とは関係ない、と簡単に切り離すことはできないはずだ。

・参照:中央日報
・参照:京郷新聞

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