日本の外食産業が韓国攻略へ 「ワタミ」は3年間で100店舗オープン

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円安の追い風に乗り、日本の飲食産業が韓国市場の攻略に乗り出したようだ。

韓国メディア「ソウル経済」は21日、「日本の外食業態上陸…韓国の食欲狙う」との記事を報じた。記事では、「ワタミ」、「スシロー」、「モスバーガー」といった日本の大手外食チェーンが韓国に次々と進出し、店舗拡大を図っている現状について紹介した。

日本の企業にとって、やはり円安のメリットは大きい。日本から食材を安く仕入れることができる上、日本から派遣された調理師に支払う給料も負担が軽減する。韓国を訪れる日本人旅行者や日本人留学生の数は以前より増えており、現地では日本料理に対するニーズが高まりつつある。

「スシロー」の関係者は、「手ごな価格で他とは違う食事をお酒と一度に楽しめる」と説明した。これまで韓国に参入した日本の外食チェーンは高級路線とは一線を画すという。利用者は主に若者。「若者を中心に人気が広がっている」と話した。

日韓の企業がタッグを組むケースもある。チキン専門店「BBQ」を手がける韓国外食大手ジェネシスBBQは、4月に日本の外食大手ワタミと折半投資で合併会社を設立。5月2日、ソウル・江南に居酒屋「和民」1号店をオープンさせた。5月末にはソウル・鍾路に2号店がオープンし、2020年までに約100店舗を出店する計画という。

では、実際に売り上げはどうなのか。「和民」はオープンからまだ1カ月経っていないが、現在の1日の売り上げは約800万ウォン(約72万円)。このまま勢いが続けば1年目にして300億ウォン(約27億円)に達するといい、店側は大きく期待している。

2011年12月に鍾路に1号店をオープンしたスシローは、円安効果で1号店の売り上げがオープンから1年6カ月で200%以上に増えた。今年は前年より2.5倍多い100億ウォンの売り上げを目指し、2020年までには80店を展開する計画という。

モスバーガーは2012年4月に韓国に進出した。現在は4店舗を展開し、5年以内に50店舗増やす。弁当のチェーン店ほっともっとは、韓国の東遠水産と提携し、ソウル・狎鴎亭をはじめ3店舗を展開。6月からは加盟店を募る計画だ。

このような日本外食チェーンの積極的な進出に、韓国では早速懸念を示す声が上がっている。韓国では先日、同伴成長委員が外食業を中小企業適合業種に選定し、国内飲食業の新規出店を制限した。そのため、国内の外食産業が停滞する隙間に、日本の外食産業が入り込むのではないかと警戒しているのだ。

現在、韓国に進出する日本の外食チェーンは20社あまり。若者の間で広まる“日本食ブーム”と円安が続けば、今後ますます日本の外食は増えそうだ。

・参照:ソウル経済
・参照:ファイナンシャルニュース

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