トレンド総研(東京都渋谷区)は11月末から12月下旬にかけて、東京大学や早稲田、慶応など、いわゆる“難関大学”の在籍学生200人と、その他の大学の在籍学生200人に対して、受験時の体調管理についてのアンケートを実施した。(画像は「トレンド総研」提供)

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 「受験前(入試1カ月前−前日)」に体調を崩したことはありますか」との質問に対しては、回答者全体の28%が「ある」と回答した。「試験当日に体調が悪かった」も11%に達した。

 受験時に行っていた体調管理として「十分な睡眠をとるようにした」は難関大学生では87%、一般大学生では81%だった。「バランスのよい食事を心がけた」は難関大学生では68%、一般大学生では61%、「外出する時はマスクを着用した」は難関大学生では46%、一般大学生では39%だった。

 全体的に、「難関大学生」の方が、受験時に体調管理に力を入れていたことが分かった。さらに、難関大学生に対して、受験期において「最も重視することは体調管理と思いますか?」と尋ねたところ、69%が「そう思う」と回答した。

 順天堂大学の奥村康特任教授によると、「体調を崩さないようにするためには免疫力を高めることが重要」だ。免疫を担う細胞には「軍隊」に当たるリンパ球と、「警察」に当たるリンパ球がある。このうち、ウイルスが侵入してくると素早く対処するのは「警察」にあたる「NK細胞」と呼ばれるリンパ球だ。このNK細胞を活性化することが、極めて重要という。

 ところが、やや意外なことに、NK細胞は「笑うこと」、「乳酸菌の摂取」、「体をあたためること」など、日常的な心がけで活性化することが可能だ。また、血液循環をよくするという意味で、軽度の運動をしたりマッサージをして体をほぐすなど、受験生は適度に体に刺激を与えることも意識した方がよい。

 「NK細胞」を活性化するとして、2011年に特に注目されたのが、明治ヨーグルトR−1だ。佐賀県有田町で自治体の健康増進活動の一環として、町内の小中学生約2000人が一定期間に飲用したところ、隣接地域と比べてインフルエンザの感染率が激減するという結果が出たため、需要が急増した。

 トレンド総研によると、NK細胞を活性化するさらに別の手段である「体を温める」効果がある商品も、市場に投入されている。

 西川産業の「あったかひざ掛け」は、発熱ヒート生地と発泡ポリエチレンシート、マイクロファイバー生地の3層構造で、体温を受けて発熱ヒート生地が発熱し、マイクロファイバー生地が熱を逃がすことなく閉じ込める。室内暖房というと、まずは空気を暖めることになるが、「あったかひざ掛け」は「体を直接温める」点がポイントになるという。

 入浴剤では、アース製薬の「温素」が注目商品のひとつという。配合の炭酸ナトリウムが温浴効果を高め、体を芯から温めるとともに、血行を促進する。

 受験勉強は、気合だけで乗り切れるものでもない。体調を維持できねば、本来の力を発揮することはおぼつかない。免疫力の活性化という面でも、知識と工夫でよい結果を引き寄せる「頭脳の戦い」が続くことになる。(編集担当:中山基夫)