先日、トヨタ自動車の元町工場内に設けられたLexus LFA製造現場を視察できる機会を得たので、ワクワクしながら訪問してきました。



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LFAは全世界で僅か500台限定の「特殊構造車両」の為、一般車両の組立ラインとは別の一画で組まれていました。訓練を受けた専任者により、2010年12月15日から一日一台ペースで現在も生産中で、2013年1月に生産完了予定とか。



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このクルマの最大の特徴はV10エンジンの採用と共にCFRP(カーボン・ファイバー・リィンフォースド・プラスティック)とアルミ材を多用した軽量構造にあり、メインボディの重量が僅か193kgと超軽量に仕上がっています。



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衝突時の衝撃吸収がメインとなるフロントボディはクラッシュボックス(CFRP)を除いてほぼアルミ材で、ダッシュパネル(隔壁)から後方のキャビン全体にはCFRP材が使用されています。メインボディ全体ではアルミ:35%、CFRP:65%の構成比率となっているようです。



このようにLFAのボディは高額軽量素材で出来ており、販価3750万円の大半を占めているのではないかと思われます。これらのCFRPパーツの生産工程はトヨタ自動車と豊田自動織機、トヨタテクノクラフトによる共同開発だそうで、工程の中にはまるで巨大な「編み機」のような設備も有りました。




カーボンシート材を一枚一枚手貼りしながら成型していく様は量産車ではとても有り得ない程、手間のかかるもので、これも全ては軽量化の為に費やされます。


こうして完成したCFRP製ボディはねじり剛性が一般的なスチール製ボディの10倍、重量が1/4! 更なる軽量化の為にリヤのサイド・ウインドウガラスまでが軽量樹脂製となっています。



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サスペンションをしっかり機能させる為にまずボディの剛性を高め、且つ軽量素材を使う事で車両の運動性能を飛躍的に向上させているといったところでしょうか。 4.8L V10を搭載するスーパースポーツモデルながら車両重量は1480kgと低く抑えられています。



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車両後方でご自慢のYAMAHAチューンのエキゾースト・サウンドを聞かせて頂きましたが、御馴染みの「カーン!」という甲高いサウンド。対照的に車両前方ではエンジンが高回転時も非常に静粛で、これにはかなり驚かされました。



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2000年に車両構想がスタートして幾度と無く企画自体が頓挫しかける中、10年がかりでようやく発売に漕ぎ付けた日本が誇るスーパーカー、『LFA』。 最近になって自動車関連各誌で頻繁に試乗インプレが紹介されているようですが、普段滅多に見かける事が無いだけに、自身でも一度運転してみたくなるようなクルマでした。



まさに『走る軽量化実験室』とも言えるこのクルマが今後、走行可能距離延長に向けて一層の軽量化が求められるEVなどに対してどのような好影響を及ぼしていくのかが見物となりそうです。



こちらも併せてお読み下さい。 http://clicccar.com/2011/09/04/56970


(Avanti Yasunori )


【画像がすべて見られない方は>>> http://clicccar.com/66647




Lexus LFA
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