1980leopard_2HT_280X_SF-L i_R
1980leopard_4HT_280X_SF-L f_R
1980leopard_TR-X_2HT_280X_SF-L f_R
leopard0023.jpe_R
leopard0024.jpe_R
leopard0025.jpe_R
leopard_12_R
leopard_13_R
leopard_15_R

81年に発表されたのが初代ソアラですが、最先端のクーペという点では、それより前の80年に登場した初代レパードを忘れることはできません。1.8リッターから2.8リッターまでというワイドなエンジン設定も注目でしたが、なによりも驚いたのはそのカタチです。当たり前だったCピラーがなくなって、窓になってしまった印象。実にルーミーな演出をしながら、スペシャルティの風格をも持ってきたのです。それも単に2ドアだけじゃなくて、4ドアでも同じ印象を維持できているなど、排ガス規制などで暗澹とした70年代後半の反動を一気にはらしたようなクルマでもありました。
さらに面白いのは、ただデザインであっと驚かそうとういのではなく、それらはいろいろな実験的な試みでもあったということです。
ワイドレンジのエンジン・ラインナップもそのひとつではなかったのでしょうか? もちろんCピラーの解放も後方視界の確保、そしてピラー造形に決別したデザインのありかたの模索でもあったでしょう。奇しくもこの時代にはマークIIをはじめとしてCピラーをアクリル樹脂で隠す手法が、流行していました。
室内では、警告灯にびっくりです。メーターパネル内のものを排除して、すべてダッシュボード先端にひさしをつけて並べたのです。この手法は珍しく、その名残は2代目にも受け継がれました。また、ドアの中央付近にあるドアロックは、開けにくいレバーを手前に持ってきたものです。
レパードは、クーペのかっこよさだけでなく、クルマというものの当たり前と思われていたものに、積極的にそれでいいのか? と問いかけてきたようなふしがあります。そんな見方をしてみると、レパードの見え方もまた変わってくるのではないでしょうか?



(MATSUNAGA, Hironobu)



■関連記事
81年登場の初代ソアラってやっぱりカッコイイ! あれ?でもなぜ吉田由美ちゃんが!?  80年代のクルマ その1 【CAR STYLING VIEWS 13】