デザインというとどうしてもエクステリアが注目されがちですが、メーターパネルだってデザインする人がいてできているものなのです。特に夜間など新しく買ったクルマのメーターパネルを見て、ちょっとうれしくなった人っていますよね? 光物(ひかりもの)のオンパレードのメーターパネルは先進性をアピールするのにも、もってこいの場所なのです。今回は輸入車です。



メルセデス・ベンツEクラスクーペ センターに速度計を持つ伝統的な配列。一次期は時計をタコメーターの下に設置していましたが、さらに古典的な速度計の隣に配するのが最新メルセデス流です。しかもこの大きさ。メルセデスは現在時間についてもかなりプライオリティの高い情報であると認識しているのです。



ポルシェ・パナメーラ ポルシェはセンターにタコメーター。その左にスピードメーターですが、タコメーターの下にもデジタルで表示されます。右には液晶パネルもあります。



プジョー3008 スピードメーター、タコメーターともに放射状に数字
を配置し、スポーティさを演出。指針上部のカバーを大きくすることでその部分に警告灯を配するというアイデアを実現しています。



モーガン スーパースポーツ 古典的なレイアウトを守りながら、透過照明を採用するなど、先進性をアピール。写真の左側には燃料計があります。



ジャガーXJ 大きな3連メーターですが、これは全部バーチャルです。全面が液晶パネルとなっているので、どんな風にも表示可能なのです。今後のバージョンアップでのリデザインもできますね。ただしリアルに見せるには、さらなる努力が必要かもしれませんね。



シトロエンDS3 プジョー同様に放射状ですが、より個性的な文字デザインを使っています。センターのスピードメーターでは、電源off時に指針を合わせる。



アルファロメMiTo 見やすさを主張する他の国のメーターに対して、やや小さめなのがここしばらくのアルファ。それでもデザイン重視のパネルは極めて個性的です。


クルマはいろいろな方向性にあわせてデザインされるわけですが、なかなか室内からそれを感じることはできません。インパネなどはクルマ全体の雰囲気を室内でも感じさせるようにするのに最適です。しかし、メーターパネルはドライバーと対峙することから、走行性能を表現するものともいえるでしょう。クルマの持ちうる動力性能やフットワークが、これらメーターパネルを見合っていれば、ドライバーにとってよいろいインターフェイスになるのではないでしょうか。


(MATSUNAGA, Hironobu)



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