2026年6月に奈良県警が検挙した整備不良車両(画像:奈良県警察交通部公式X(@NPP_koutuu)より)

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さらに厳罰な処分を求める声も

 奈良県警察交通部は2026年6月26日、公式SNSを更新し、整備不良車両を検挙したことを公表しました。

 投稿では、白バイ隊員が1台の黒い高級セダンを取り締まる様子が示されています。

【画像】「ええぇぇ…」 これが検挙された「整備不良セダン」です(30枚以上)

 このセダンは、車高が極端に低い「シャコタン」状態で、さらにフロントガラスには視界を妨げる濃いフィルムが貼られた「フルスモーク(フルスモ)」であることが見て取れます。

 このような改造は「不正改造車」と呼ばれ、「整備不良」に該当します。整備不良とは、公道を走行するクルマが守らなければならない安全・環境基準である「保安基準」に適合しなくなった状態を意味します。

 不正改造の主な例としては、爆音を発生させる消音器の取り外し(直管)や競技用マフラーの装着、保安基準の最低地上高に満たないシャコタンやバネカット、タイヤフェンダーからはみ出すハミタイ、車体幅を超えるウイングの取り付け、視界を妨げるフルスモなどが挙げられます。

 もちろん、全ての改造が違反となるわけではなく、基準に適合する部品を正しく使用すれば問題ありません。しかし、保安基準に適合しない状態では、騒音で周囲に迷惑をかけるだけでなく、立ち往生や交通事故を引き起こす可能性があるため、厳しく禁止されています。

 整備不良には、ライトの球切れや破損、ブレーキの不具合、タイヤの摩耗といった、日常点検やメンテナンスを怠ったことに起因するものもありますが、不正改造は使用者が故意に行うことが多いのが実情です。

 一部には、不正改造車でグループを組み、高速道路のSA/PAや道の駅などに集結して騒ぎを起こし、一般の利用者が施設を使えなくするような迷惑行為に及ぶ集団も存在します。こうした行為はクルマにとどまらず、バイクで行う者もおり、「暴走族」や「旧車會」などと呼ばれ、空ぶかしや蛇行運転で沿線住民に騒音と恐怖を与えています。

 奈良県警察交通部は今回の投稿で、「交通機動隊では、白バイの機動力を活かし整備不良車両を検挙しています。交通機動隊は日々、整備不良車両を撲滅するため、幹線道路を始めとした様々な道路で目を光らせています」と活動内容を説明しました。

 その上で、「ドライバーの皆さんへ、違法改造は周囲の方々に迷惑がかかるのでやめましょう!!」と、強い口調で呼びかけています。

 同投稿に対し、ネット上やSNSで最も多いのが「奈良県警グッジョブ! 白バイ隊員お疲れ様です」「こういう車は本当に迷惑だから、全国の警察も見つけ次第どんどん検挙してほしい」「SA・PAや道の駅に集まって迷惑をかけている連中も一斉に取り締まってほしい」などといった奈良県警の行動を支持し、全国的な取り締まり強化を求める声です。

 また、「切符を切るだけじゃなくて、その場で没収・廃車にできるように法律を変えるべき」「フルスモは夜間や雨天時に歩行者が見えなくて本当に危険。殺人未遂と同等に扱うべき」「直してまた乗るだけだから、免許取り消しや高額な罰金にしないと再犯する」など、現在の日本の罰則では甘すぎるという意見も目立ちます。

 さらに、「個人でフルスモを貼ったりサスをイジるのは限界がある。施工した業者も必ず特定して営業停止にするべき」「どうせ車検の時だけノーマルに戻すか、不正に車検を通している。車検を通した工場も徹底的に洗うべき」といった、車の持ち主だけでなく、そうした違法な状態を作り出した業者への批判も多数見受けられました。

 車両を改造する際には、正しい知識を持つショップに相談するなど、保安基準に適合した範囲で行うようにしましょう。