急きょ新型車を発表って異例中の異例! マレーシアのモーターショーで韓国ヒョンデが開催4日目に新型「スターゲイザー」を発表の真意とは?

この記事をまとめると
■マレーシアで同国最大のカーショーであるKLIMS2026が開催
■ヒョンデは開幕4日後に新型「スターゲイザー」を異例のタイミングで公開した
■突然の展示変更やメディア対応から急遽発表が決まった可能性が高い
比較的ローカル色の強いモビリティショー
2025暦年締め(2025年1月から12月)年間新車販売台数で初の国別での東南アジア地域新車販売台数ナンバー1となったマレーシア。そのマレーシアの首都クアラルンプールにて、2026年6月12日から21日の会期でKLIMS(クアラルンプール国際モビリティショー)が開催された。
KLIMSは、タイやインドネシアといった東南アジア諸国でも自動車大国のイメージの強い国々の自動車ショーに比べると、出展メーカーも限られたローカル色の強いショーとなっていた。6月12日の開幕前日はメディア向けに先行公開するプレスデーとなっており、午前9時から開場予定だったのが、9時半に遅延してスタートした。

一般的には事前に出展者が行うプレスカンファレンスのスケジュールが公開され、プレスデー開場後は各々のメディアが気になるカンファレンスに参加するのだが、KLIMSでは主催者側スタッフと思われるひとが団体旅行のように旗をもってメディアを各メーカーブースに順番に案内してプレスカンファレンスを行うメディアツアー方式がとられた。主催者側スタッフがブース説明をして終わるメーカーもあれば、ツアーが到着するとメーカー関係者による説明や新型車発表を行うメーカーなど対応はさまざまであった。
韓国ヒョンデ自動車はプレスカンファレンスにて、自社のハイパフォーマンスブランドとなるNシリーズとして、アイオニック5 Nとアイオニック6 Nのアンベールを行った。ほかに展示車はフルサイズミニバンのスターリア、ミドルサイズSUVのサンタフェ、コンパクトSUVのツーソンが展示されていた。

プレスデーではなかった新型発表
プレスデーと一般公開日では展示車両を変えたり、展示ブースのレイアウトが変更されることもマレーシアを問わず自動車ショーではよくあるので、12日の一般公開日、13・14日の週末にも会場を訪れたのだが、大きな変化はなかった。念のため週明け15日月曜日にも会場を訪れたのだが、ヒョンデブースへ行くと2台のNモデルを展示ブース両脇に移動させ、展示ブース中央には、ヒョンデの新興国向けコンパクトMPVとなるスターゲイザーが新たに置かれていた。2026年春に開催されたバンコクモーターショーで発表されたフェイスリフトモデルがマレーシアでも発表されたのだ。
スターゲイザー最大のライバルは、同クラスに三菱がラインアップするエクスパンダーとなり、各国でガチンコ勝負を展開している。よりエッジの利いた押しの強さを見せるエクスパンダーがここ最近はスターゲイザーを大きく引き離し人気モデル街道を驀進中となっていたので、ヒョンデはここへきて規模の大きいフェイスリフトを行ってきたようだ。
筆者が会場到着時にはポツンと置かれたスターゲイザーの展示車は触り放題で、当然会場にいる一般来場者も乗りこんだり、ボンネットを開けたりしていたのだが、やがてスタッフがリール式のベルトで展示車を囲ってしまった。そして近くには“FOR MEDIA ONLY”という立て札までも設置された。

「Nモデルだけではインパクトが足りない」と、慌てて新型スターゲイザーを発表したのか、それとも当初から予定していたことなのかは地元メディアの報道を見てもはっきりしない。ただ当日会場内にあるメディアラウンジ(メディア向けの作業スペース)へ行くと、そこにはメディアの姿はほとんどなかったこと、さらに開幕から4日後という中途半端なタイミングでの展示及び発表を考えると、急遽決まったのではないだろうか。
一般公開日に新たに新型車を発表することはないわけではないのだが、だいたいが一般公開初日に行われる。また、メディアにもその情報は口コミで広がっているのが一般的だ。あまりに唐突に見える今回の動きは、展示車をリール式のベルトで慌てて囲んでいる様子からもあらかじめ用意していたようには伝わってこなかった。三菱自動車がブースを構えていなかったということも影響していたかもしれない。
