◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 ドイツ1―1パラグアイ=PK3―4=(29日、ボストン競技場)

 2014年大会以来の決勝トーナメント(T)進出となったドイツ(FIFAランク10位、E組1位)と、4大会ぶり5度目の決勝T進出のパラグアイ(同40位、D組3位)が対戦。今大会初となった延長戦でも決着がつかず、1―1のままPK戦に突入すると、パラグアイが4―3で競り勝ち、16強入りを決めた。

 パラグアイは2010年南アフリカ大会で日本をPK戦の末に破って8強入りして以来、2度目のPK戦勝利。当時は90分、延長戦とも無得点。この日も90分、延長戦での勝利はならなかったが、“得意”のPK戦で決勝T初戦を制した。2002年日韓大会の決勝T1回戦ではドイツに0―1で敗れ、W杯での欧州勢との対戦も4戦全敗だったが、歴史的な白星で雪辱を果たした。パラグアイのG・ゴメスは「最も印象的なのは団結力だ。どんな状況にも立ち向かえる信じられないほどの強さがある」と胸を張った。

 立ち上がりは前半1分、エンシソのシュートから左CKを獲得。アロンソが決定機を迎えたが、GKノイアーの好守に阻まれた。その後はドイツにボールを保持される時間が続いたものの、パラグアイはコンパクトな守備でゴール前を締め、決定機を許さなかった。

 耐え続けた末に均衡を破った。前半42分、右CKの流れから右サイドのガラルサがクロスを上げるとエンシソが頭で合わせて先制。前回決勝T進出を果たした2010年大会では90分、延長戦とも無得点だったため、この一撃がパラグアイにとって初の決勝Tでのゴールとなった。

 しかし後半9分に同点とされ、試合は延長戦へ。延長前半12分には右CKからターのヘディングでネットを揺らされたがが、VARの結果ファールで得点は取り消され、難を逃れた。PK戦ではGKヒルが2本のシュートを止める活躍を見せ、チームを勝利に導いた。ヒルは「ものすごく興奮している。厳しい試合だったが、自分たちは何とか持ちこたえた。2本のPKを止めることができた。これは特別なことだ。自分たちは王者を敗退させた」と金星を素直に喜んだ。

 次戦は7月4日、フランス(I組1位)とスウェーデン(F組3位)の勝者と対戦する。

 ◆パラグアイ 4大会ぶり9回目。FIFAランク40位。アルゼンチン出身のグスタボ・アルファロ監督(63)が指揮。前回出場の南ア大会は決勝T1回戦で日本をPK戦の末倒した8強が最高。守備とデュエルに力を入れる。G・ゴメスが高い統率力を持つ。南米予選は6位で7勝7分4敗。首都アスンシオン。人口は750万人。