【大相撲】新小結・義ノ富士「先場所届かなかった優勝目指したい」 涼しい稽古環境で心は燃やす
日本相撲協会は29日、名古屋場所(7月12日初日、IGアリーナ)の番付を発表し、日大出身で25歳の義ノ富士が新小結に昇進した。名古屋市北区に移転した伊勢ケ浜部屋は2面の土俵を備え、暑さ対策でクーラーも完備と稽古環境が充実。早くも大関を目指す意欲を語った。
2面がそろった土俵を背に、義ノ富士が新たな目標を掲げた。「三役に上がったら次も見える。早めに勝ち越して次の場所に備えたい」。三役で8勝した後、さらに上積みすれば「3場所33勝」が目安となる大関獲りの起点にできる。
加えて言った。「先場所届かなかった優勝を目指したい」。11勝した先場所は、千秋楽まで賜杯の可能性があった。高い意識を、新三役昇進会見という晴れ舞台で示した。
伊勢ケ浜部屋は幕内5人、十両4人と角界最多の関取数を誇る。充実の稽古相手に加えて、今回移転した名古屋場所の宿舎と稽古場は2面の土俵を備え、稽古場にクーラーも完備。会見に同席した伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)は「人数が多く、稽古時間が長いと集中力が落ちる。これで2倍、稽古できるようになった」と語り、飛躍の土台となる環境は整った。
懸念材料は、パリ公演から帰国後の稽古で痛めたという首の状態。ただ、相撲が取れない分、足がつるほど下半身をいじめ抜いた。
日大の同期、一意の新入幕も刺激となる。「早く上がってこいよと話していた。負けていられない」。新入幕した1年前、11勝して優勝争いに加わり、敢闘賞と技能賞をダブル受賞した25歳には、暑い名古屋が似合っている。 (筒崎 嘉一)

