RKC高知放送

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高知の食材の魅力を伝える「土佐のfood記」。全国でも珍しい国産ライチを栽培する、高知県安芸市にお邪魔しました。

■樺山夏帆アナウンサー
「安芸市川北にきた。山が近く緑が多い。こちらでは貴重な国産ライチが収穫の最盛期」

安芸市の岡宗農園を訪れました。
岡宗農園では、年間通してマンゴーや小夏など、さまざまなフルーツを栽培しています。
父親とともに農園を切り盛りする岡宗俊介さんに、ライチのハウスを案内してもらいました。

■樺山夏帆アナウンサー
「色鮮やかで赤くて綺麗」
■岡宗俊介さん
「ライチというと茶色のイメージの人が多いが、実際に木になっているのはこういう赤色」

この皮の赤さが新鮮な生のライチである証拠です。
国内で流通するライチのほとんどが冷凍された輸入品です。
冷凍すると皮が茶色く変色するため、真っ赤なライチを見て驚く人も多いそうです。

岡宗さんによりますと、国産のライチは国内での流通量のわずか1パーセントほどとも言われていて、岡宗農園のライチは県外の有名ホテルやレストランから注文が入るなど注目されています。

2026年は6月初旬から収獲が始まり、いまが最盛期。
6月の日照時間が少なかった影響で例年より収穫が遅れているものの、2025年より収穫量が多く味も上出来だということです。

さらに岡宗農園のライチの特徴が、大きさです。

■岡宗俊介さん
「大玉になる品種なので大きいとこれくらいになる」
「普通見るライチはもう2回りくらい小さい。この大きさのライチに皆さんびっくりする。大きさも人気の秘密」

農園ではライチの店頭販売もしています。
ここで、せっかく買った生ライチの美味しさを損なわない、家庭での保存方法についてクイズです。
ライチはデリケートなフルーツで、正しく保存しないと数日で皮が茶色く変色し風味が落ちてしまいます。

では、岡宗さん直伝の、ライチの鮮度を保つために最適な保存方法はどれ?
①冷凍 ②常温 ③冷蔵

正解は③冷蔵。とくに冷蔵庫の野菜室がおすすめです。

鮮度を保つためのポイントは、「適度な湿度」と「冷蔵」です。
特に、8度くらいの温度で保存するとぷるぷるとした食感や鮮やかな皮の色を保ちやすくしてくれます。
野菜室だと、これらの条件を備えているということです。

岡宗農園でライチをつくり始めたのは、約15年前。

■岡宗俊介さん
「最初に父がライチを味わったとき、これはマンゴーより美味しい。ぜひこの果物を作りたいと。未だにその思いを持ちながら生産に励んでいる」

岡宗さんの父・信明さんがマンゴーの情報収集のためタイに訪れた際、現地で食べた生のライチの美味しさに感動したことから栽培をはじめました。

しかし、国内に生産者が少ないため、ライチ栽培のノウハウもないまま試行錯誤の日々だったそうです。

■岡宗俊介さん
「栽培方法がほとんど分からない状態からスタートして十何年やってここまできている。毎年それでも上手く育てられない。思い通り育たないところがあるので、そういう面で苦労しながら生産」

試行錯誤を繰り返しながら栽培を続ける岡宗さん。生ライチを栽培する上で最も注意していることは―

■岡宗俊介さん
「南国系の果物は実をつけるために、木にストレスを掛ける必要がある」

敢えて木に水をやらない時期をつくり、木にストレスを与えているそうです。
これは、長年育てているマンゴー作りのノウハウを活かしています。

熱帯で育つライチは、日本の気候で普通に育てても実をつけなかったことから、同じ熱帯の果物マンゴーの栽培方法からアイデアを得たという岡宗さんの秘策です。

試行錯誤を繰り返しながら育まれた、希少な県産ライチをいただきます。

岡宗さんにとってライチはどんな存在なのでしょうか。

■岡宗俊介さん
「お客様に喜んでいただけるのが嬉しい果物であるのと同時に、毎年お客様に良い状態で届けるのに苦労する果物」
「1番はこのライチの味に惚れ込んでいるから、できれば多くの方にこの生のライチの味を知っていただきたい」

フレッシュな生のライチの魅力を安芸市から伝えたい。
その思いで、岡宗さんはこれからも試行錯誤を続けます。