家の中でもとくに散らかりやすいリビング。「片付けてもすぐ元どおり…」と頭を抱える人も多いはず。そこで、リビングの片付けがラクになる「ものの置き方」を紹介します。フルタイムで働きながら、小学4年生と年中のお子さんを育てるよしいさん(40代・整理収納アドバイザー1級)の例を伺いました。

片付けても散らばるリビング、もう限界…

以前は、毎日寝る前にテーブルを片付けては、翌日にはまた散らかる生活をくり返していました。せっかくキレイにしたのに、お便りや文房具、リモコンなどがいつの間にか散乱…。「なんで毎日同じことをやっているんだろう」と疲れていました。

【写真】リビングに置いた「なんでもカゴ」

さらに「ママ、ハサミどこ?」と家族に聞かれるたびに家事の手が止まるのも日常茶飯事。今振り返るとその原因はシンプルで、「ものの住所が決まっていなかった」のです。

1:リモコンはあえて出しっぱなし

「片付け」と聞くと、収納グッズを買ったり、ものを出しっぱなしにしないイメージがあるかもしれません。しかし、わが家では「戻しやすさ」を最優先にして好転しました。

テレビのリモコンもそのひとつ。引き出しや棚にしまうのをやめて、「テレビ台の上に出しっぱなし」という、とてもゆるい住所を決めました。このように使う場所と住所をセットで考えるようになってから、リモコンが迷子になることも激減しました。

ちなみに私は「3歩以内」をものを戻すときの目安にしています。戻すまでの動作が少ないほど、人は自然と片付けられるようになるように思います。

2:テーブルには「なんでもカゴ」を置く

リビングでいちばん散らかるテーブル。目薬やワセリン、イヤホンなど、「あとで使うから」と置いたものがどんどん増えていくのです。

そこで用意したのが「なんでもカゴ」。毎日使う細々したものを入れています。本来は細かく分類した方がキレイかもしれません。ですが、フルタイムで働きつつ家事や育児もする生活では「完璧を目指さない」と割りきっています。

すべてカゴに放り込むだけなので、テーブルをリセットするハードルがグッと下がりました。

3:文房具は引き出しにしまい込まない

以前は「片付いて見えるから」となんでも引き出しに入れていましたが、細かく分けるのがストレスでした。気づけばものがそこらじゅうに置かれていることも…。とくに子どもたちがよく使う折り紙や文房具は悩みの種でした。

そこで、子どもたちでも戻せるように、ペン立てや収納ボックスを使ったざっくり収納に変更。細かく分類せずに「入れるだけ」のしまい方に変えたら、子どもたち自身で出し入れできるようになりました。

今は子どもが小4と年中になりましたが、もっと幼い頃から何年も同じ収納で続けられています。家の片付けやすさは、なにより「動作の少なさ」が大事なのだと実感しました。

キレイを保つより、ものを戻せる仕組みをつくる

ものの住所を決めたことで、家族に場所を聞かれて作業を中断されることは圧倒的に減り、「私だけが片付けている…」というモヤモヤも薄れました。

正直、今でもリビングは散らかりますが、ものを戻す場所がわかるだけで気持ちはかなりラクです。完璧にキレイに保つ必要はなく、家族みんなが迷わず戻せる工夫があれば十分だと考えています。

リビングの散らかり具合に悩んだとき、まずはよく使うものの住所を決めることから始めてみませんか?