「SNSで見かけるようなすっきりした部屋に憧れるものの、現実は片付けたそばから散らかってしまう」そんなことを考える人も多いのでは? 夫とふたり暮らしのESSEonlineライター・小林ユリさんは、数々の試行錯誤を経て、家をラクにきれいに保つための「3つの方法」に落ち着いたそう。詳しくレポートします。

1:床にものを置くのをやめた

わが家は夫婦ふたり暮らしですが、以前は床にバッグや買い物袋が置かれているのが当たり前でした。

【実際の写真】カバンの定位置はココが最高だった

帰宅したらバッグをそのまま床へ。ネット通販で届いた荷物も、とりあえず床へ。気づけば部屋のあちこちにものが置かれ、「なんとなく散らかって見える状態」が日常になっていたのです。

しかも、床にひとつものを置くと、不思議とその周辺にもものが集まりがち。買い物袋の横に郵便物、その横に読みかけの雑誌…というように、気づけば小さな物置きスペースが床のいたるところにできていました。

こうなると、床掃除の面倒くささも増します。掃除機をかけるたびにものを移動させなければならず、「今日はいいか」とあと回しになることも少なくありませんでした。

そこで意識するようになったのが、「とりあえず床に置く」のをやめること。具体的には以下4つのルールを決めました。

・バッグはフックに掛ける

・エコバッグは収納場所へ戻す

・郵便物や書類は定位置に置く

・ネット通販で届いた荷物はすぐにあけるか、仮置き場を設けてそこに運ぶ

やること自体はシンプルですが、時間をあけるとやはり面倒になってしまうので、「あとで片付けよう」ではなく、「今のうちに戻そう」を意識しています。

とはいえ、毎回完璧にできるわけではないので、「目立つものだけ片付ける」「今できるものだけ戻す」くらいの気持ちで続けるようにしています。

床にものが置かれていない時間が増えたことで、部屋全体がすっきり見えるように。掃除機やフローリングワイパーもサッと使えるので、掃除のハードルも下がったと感じています。

2:「見せる収納」をやめた

お気に入りの雑貨を並べたり、収納ケースの色やデザインをそろえたり、以前の筆者はSNSやインテリア雑誌で見るような「見せる収納」に憧れていました。

実際にオープンラックへ雑貨を飾ったり、よく使うものをあえて見える場所へ置いたりしていたのですが、きれいな状態を保てているうちはすてきに見えるものの、少しでもものが増えたり、家族が違う場所へ戻したりするだけで一気に生活感が出てしまうのが難点でした。

掃除をするときも飾っている小物をひとつひとつ動かさなければならず、思った以上に手間がかかっていました。

また、「ここに置くなら向きをそろえなきゃ」「きれいに並べなきゃ」と無意識に考えてしまい、片付けそのものが面倒に。そこで思いきって、おしゃれに見せることをがんばるのをやめました。

代わりに導入したのが、ボックスや引き出しを活用した隠す収納です。

たとえば、リモコンや充電ケーブル、文房具などの細々したものは、使いやすい場所に置いた収納ボックスや引き出しの中へまとめるようにしました。中が多少乱れていても外からは見えないので、見た目を気にせず気軽に片付けられます。片付けるまでの心理的なハードルが下がったことで、自然と散らかりにくくなったのも思わぬメリットでした。

もちろん、見せる収納が向いている人もいると思います。ただ、筆者の場合は隠す収納の方が圧倒的にラクでした。多少ラフでも部屋全体はすっきり見えるので、「いつもそれなりに片付いている家」に近づけた気がしています。

3:掃除道具をしまうのをやめた

生活感を隠したくて、掃除機はもちろん、フローリングワイパーやハンディモップなども見えない場所に収納していました。

しかし、掃除道具を手にとるまでの道のりが遠いことによって、床のホコリが気になったり、髪の毛を見つけたりしても、「あとでまとめて掃除しよう」と考えてしまいがちに。

そして、その「あとで」は意外とやって来ず、気づけば小さな汚れが積み重なり掃除を始めるのがおっくうになることもしばしば。

そこで、よく使う掃除道具だけはあえて手に取りやすい場所へ置くように。フローリングワイパーはリビングの隅に、ハンディモップは棚の近くに置いているので、ホコリや髪の毛を見つけたらその場でサッと掃除できるようになりました。

もちろん、掃除道具を出しっぱなしにすると生活感は出ますが、筆者の場合は見た目のすっきり感よりも、「すぐ掃除できること」のほうがメリットが大きいと感じています。

掃除は習慣化が大切といいますが、そのためには気合いや根性よりも「すぐ使える環境を整えること」が重要です。掃除道具を隠さなくなってからは、わざわざ掃除の時間をつくらなくても部屋をきれいな状態に保ちやすくなりました。

家をきれいに保つコツは「がんばらないこと」

仕事や家事などただでさえ忙しい毎日なのに、その上さらに新たな収納術を勉強したり、何時間も掃除をしなければならないのはとても大変。それよりも、散らかりやすくなる行動を減らし、自然と片付く仕組みをつくる方が無理なく続けやすいと感じています。

筆者は「床にものを置かない」「見せる収納をがんばらない」「掃除道具を隠さない」という3つのルールを導入してから、週末にまとめて片付けることが減りました。気づいたときにサッと掃除でき、散らかってもすぐ元に戻せるようになったからだと思います。

もし片付けに苦手意識があるなら、「自分が面倒だと感じていることはなんだろう?」と考えてみるのがおすすめです。やることを増やすより、「やめること」をひとつ見つけるだけで、暮らしは思った以上にラクになるかもしれません。