日本代表MF田中碧(リーズ)が11日の練習後、報道陣の取材に応じ、MF遠藤航(リバプール)のチーム離脱について「残念な気持ち。リハビリの過程も見ていたし、少しずつ(復帰に)近づいている情報もあった中、こういう形になったのは残念」と思いを述べつつ、「ただ自分たちが不穏な空気を作る必要はない。今日の練習も切り替えるところは切り替えて、やれるべきことははっきりしているので、あまりそれを考えすぎずに練習できたのでそこだけは良かった」と前を向いた。

 田中は2021年のカタールW杯最終予選デビュー以降、遠藤とのダブルボランチで数多くの試合に出場。遠藤がオーバーエイジとして出場した東京五輪でも主力コンビを形成した。遠藤はチーム離脱後、自身の公式SNSで代表引退を表明しており、5月31日のアイスランド戦が最後のタッグとなった。

 W杯初戦オランダ戦を3日後に控えた中での電撃発表。遠藤は新キャプテンに任命されたDF板倉滉(アヤックス)以外のチームメートとは面会せずに離脱しており、田中にとっても急転直下の発表だったようだ。

 報道陣からの質問を受けた田中は「こういう事態も含めて本人がいろんなことを考えたり、感じていると思うので、まだ僕も実感もないし、自分たちに集中しているので、そこに対して何か言うつもりはない」と言葉を選びながら話し、「現段階ではW杯が存在しているので、そこに向けてやるべきことをやることが大事」とW杯に集中する姿勢を示した。

 遠藤の代わりにはFW町野修斗が追加招集され、本職のボランチは田中、MF鎌田大地、MF佐野海舟の3人。DF瀬古歩夢のオプション起用が有力視されているが、人数不足が指摘されている。それでも田中は「そこは別に変わらない。やるべきことをやるだけ」ときっぱり。「全員が試合に出たいと思っているので全員にチャンスがある。ケガ人の選手が変わるともちろんスクランブルはあると思うけど、決めるのは監督なので人数が変わったからというのはそんなにないと感じている」と冷静に話した。

 また新キャプテンに就任した板倉は川崎Fアカデミー時代からの2学年上の先輩。板倉のキャプテンシーについては「昔を知っているぶん、あまりそういう目で見られない」と冗談めかしつつ、「僕はキャプテンっぽい感じではないので少し遠くから支えられれば」と“らしい”サポートを誓っていた。

(取材・文 竹内達也)