「マザーハウス」と呼ばれる建物と安藤さん(東京都世田谷区で、2月撮影)

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 【東京中央】東京都世田谷区の安藤勝信さん(JA東京中央砧地区・石井戸支部)(50)は、新たな発想で都市農業と不動産経営の両立を目指している。農地が道路計画で分断される中でも、交流の場所として農地を残しながら、時代の環境変化に対応できる不動産を整備。挑んでいるのは「100年先まで続く、住む人にとって心地の良い暮らしづくり」だ。

 安藤さんは世田谷区大蔵で農業と不動産業を営む家に生まれた。築年数がたった所有アパートを福祉施設として活用するなど、所有不動産の新たな活用に取り組んできた。

 そんな中、敷地が分断されることを契機に5年ほど前から「三年鳴かず飛ばず」と名付けられた複数の計画が始まった。軸となっているのは、100年先の時代変化に対応できる場所の提供だ。農地の一部は交流の場所として残す。

 残った土地には「小屋プロジェクト」として移築や増改築が容易な設計で建物を整備。母屋を建て直した「マザーハウス」には、地域のNPOで活動する住民が入居。農地と子どもたちが自然に触れ合える機会を提供している。道路を挟んだ向こうには子育て世代の入居を念頭に「長屋プロジェクト」として、長屋方式の住宅を建築し、一部を共有スペースとしている。

 「野菜と同じように住宅も『育む』ことができれば、不動産経営も『楽しい』と思えるようになるのでは」と安藤さん。

 安藤さんは「農家や住民だけでなく、物件の貸し手と借り手、JAも手を取り合い、暮らしづくりを協同していきたい」と話した。

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