ここ数年、「道の駅」が進化しています。かつては、トイレ休憩や食事などドライブの休憩場所と思われていましたが、今や温泉やレストラン、アクティビティなど、楽しみ所が盛りだくさんで、むしろ「旅の目的地」に! 今回は道の駅ライター・浅井佑一さんに、多彩な楽しみができる関東のオススメの駅を教えてもらいました。

※ この記事は『道の駅コンプリートガイド2026』(扶桑社)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています

【写真】道の駅で全長137mのジップラインを満喫!

こすげ(山梨県):全長137mのジップラインのあとは、天然温泉でリフレッシュ!

山梨県の北東部、小菅村にある道の駅「こすげ」は、東京都と埼玉県の県境に近い、山あいの静かな場所に位置する。周辺は秩父多摩甲斐国立公園の自然に包まれ、多摩川の源流部にあたる清流や大菩薩峠など見どころの多いエリアだ。

この道の駅には「フォレストアドベンチャー・こすげ」が隣接している。フランス発祥のアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」のひとつで、自然の森を舞台にした本格的なアスレチック体験ができる人気スポット。

専用のハーネスを装着し、木々の間を移動するアクティビティで、大人から子どもまで、体を使って思いっきり遊べる。

とくに注目したいのは、地上15mの高さから滑走する全長137mのジップスライド。森の上空を一気に滑り抜ける爽快感は格別で、日常では味わえないスリルと開放感を体感できる。

利用料金は、アドベンチャーコースが4000円で大人・小人一律料金となる(身長140cm以上、または小学4年生以上、体重110kg未満)。

コースの紹介や詳細についてはホームページをチェック。週末や連休は混み合うため、事前予約が安心だ。自然と一体になって遊ぶことで、体も心もリフレッシュできるだろう。

アスレチックでたっぷり汗をかいた後は、隣接する温泉施設「小菅の湯」でひと休み。こちらは高アルカリ性の天然温泉で、肌がすべすべになる“美人の湯”としても知られている。

開放的な露天風呂をはじめ、五右衛門風呂、ジャグジー、打たせ湯、寝湯など、合計9つの湯船がそろっており、体の芯からリラックスできる。

さらに、道の駅としての物販施設やレストランも充実している。石窯を備えた「源流レストラン」では、地元産のトマトやバジルを使った焼きたてのピザが名物。

「物産館」では、新鮮野菜はもちろん、ご当地名物の「多摩川サイダー」など、個性的な土産物がそろっている。

中央道・大月ICからのアクセスで、都内から2時間程度のため、週末の日帰りレジャーにも最適な距離感だ。自然の中で思いっきり遊んで、温泉で癒やされ、地元のグルメと出合える。日常から一歩離れて心も体もリセットできる山の中のエンタメ拠点だ。

●物産館ではチャーちゃんまんじゅうが人気だ!

物産館では地元の新鮮な野菜を販売するほか、加工品も多く並ぶ。小菅村はやまめの養殖が盛んな所であり、「山女魚のアンチョビ」などを販売する。

「チャーちゃんまんじゅう」は手づくりで、道の駅の人気商品。アンコのほかにヨモギ、高菜、ネギみそなどを餡に使っている。ドライブ休憩におすすめの買い食いアイテム。

住所:山梨県北都留郡小菅村3445

きつれがわ(栃木県):日本三大美肌の湯「喜連川温泉」で癒やしのひとときを

美肌の湯として名高い喜連川温泉の入浴施設を併設する人気の道の駅。円筒型の建物内にある「わくわく湯の里きつれがわ」には、内湯、露天風呂、サウナ、水風呂など充実した設備が整っている。

泉質の特徴はナトリウム塩化物泉で、塩分を多く含むお湯は芯までじんわりと温めるとともに、湯上がり後の肌の潤いをしっかりと保つ働きがある。いわゆる「美肌の湯」として知られていて、佐賀県の嬉野温泉、島根県の斐乃上温泉と並んで、三大美肌の湯に数えられている。

温泉施設の1階には「温泉ソムリエ」「温泉ソムリエマスター」が常駐していて、泉質の特徴や、正しい入浴方法について、アドバイスを受けられる。

温泉施設の外には、だれでも無料で利用できる足湯が用意されていて、こちらも喜連川温泉と同じ源泉を使用。屋根付きの建物内にあり、靴置き場、足洗い場、そしてロッカーを完備。気軽に立ち寄って、旅の疲れを癒やすのにぴったりの場所である。

足湯利用時にぜひ体験してほしいのが温泉卵づくりだ。足湯の横に蒸し器が設置されていて、物産館で販売されている生玉子を購入し、ネットごとお湯のなかにつり下げて、フタを閉めると、20〜30分で温泉玉子が完成。足湯でくつろいでいる間に、ちょうどいいゆで加減になる。

温泉だけでなく物産館も充実している。広い物産館ではさくら市を中心にした旬の野菜が並び、約85%が地元産というこだわりぶり。採れたての野菜が直送されてくるので鮮度抜群だ。

また、干しイモのラインナップも充実していて、県産品を中心にさまざまな種類の干しイモがそろう。過去には「干し芋カーニバル」というイベントも開催された。甘味や食感の違いを食べ比べて自分好みの干しイモを見つけてみよう。

レストランエリアにはさくら市内の人気店が出店しており、ラーメン、ギョーザ、パンなどのメニューを提供。昼時には行列ができることもある。建物の入り口脇には「栃木和牛」を使ったメンチカツやコロッケを販売する売店もあり、こちらもおすすめだ。

そして、もうひとつの大きな魅力がキャンプ場である。荒川河川敷の広い敷地でテントキャンプができるほか、日帰りBBQの利用も可能。オプションで「手ぶらBBQセット」なら準備もいらない。温泉があるから、汗をかいたらすぐにサッパリできるのもいい。

温泉、足湯、買い物、食事、そしてキャンプまで楽しめる道の駅は、日帰りはもちろん、滞在しながらのんびり過ごすのにも最適。旅の拠点としてもおすすめである。

住所:栃木県さくら市喜連川4145-10

かさま(茨城県):日本一の栗どころならではの焼き栗やモンブランが人気

栗の生産量が日本一の笠間市にある道の駅は、「栗の道の駅」といっても過言ではない。例年9〜11月にかけて、栗が旬を迎え、直売所には地元産の栗が並ぶ。

道の駅には朝早くから栗を求める人が並び、他府県から訪れるリピーターも多い。日本一の産地らしく種類が多く、その数は8種類を超える。

栗のシーズン中は、栗そのものの味を堪能できる焼き栗が人気。ホクホクした食感がたまらない。フードコートの各店舗でも、栗を使ったオリジナルメニューを展開する。なかでも注目はモンブランで、道の駅のオープン当初より人気のメニューである。

住所:茨城県笠間市手越22-1