脳科学者・茂木健一郎が語る 石破茂首相の「楽しい日本」への提言

脳科学者の茂木健一郎氏が、石破茂首相が掲げる「楽しい日本」について自身の見解を示した動画を公開した。動画のタイトルは「石破茂首相の『楽しい日本』は未来を開くか？」。茂木氏は、楽しい日本を実現するための創造性の重要性について語った。

茂木氏は、石破首相の施政方針演説に登場した「楽しい日本」というコンセプトを肯定的に捉え、「脳科学的な立場から見ると、創造的な性格の人は前向きで上機嫌なことが多い」と述べた。また、「楽しい日本というスローガンは、個々人の創意工夫を促し、創造性を発揮するために重要だ」とし、その具体例として映画『アマデウス』のモーツァルトを挙げた。

さらに、日本のコンテンツ産業や地方創生に触れ、「創造性を発揮できる環境を整えることが、楽しい日本を実現するために必要だ」と強調。「地方の活性化や学術、イノベーションの拠点としての役割を果たすことも重要」と提言した。

一方で、「楽しい日本と言われても、国民が楽しいと感じない場合が多い」と指摘し、「マインドセットをどのように変えるかが今後の課題」と述べた。そして、「リスキリングや学び直しを支援することが、創造性を支えるために必要」とした。

最後に茂木氏は「楽しい方が創造性を発揮できる」とし、「個性を生かした楽しさを生み出すことがこれからの時代に必要だ」と締めくくった。併せて、自身の著書『生きがい』についても言及し、「国際的に注目されるこの本は「楽しい日本」のコンセプトとつながっている」と述べている。