2024年のマーケティングおよびメディア業界は、テクノロジーや市場環境の急速な変化を受け、これまでの慣習や枠組みに頼らない柔軟なアプローチが求められるようになった。7月に発表されたChromeにおけるサードパーティCookie廃止の撤回をはじめ、AI活用が実践フェーズに突入したことでデータドリブンな戦略がさらに重要視されるなど、手法が大きな転換期を迎えたことは明らかだ。こうしたなか、Digiday Japan恒例の年末年始企画「IN/OUT 2025」では、当メディアとゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブにアンケートを実施。2024年をどのように総括し、2025年に向けてどのような挑戦と成長のビジョンを描いているのか、その想いに迫った。株式会社フェリシモで、新事業開発本部 副本部長を務める市橋邦弘氏の回答は以下のとおりだ。

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――2024年のもっとも大きなトピック・成果は何ですか。

神戸ポートタワー事業、地域共創事業など、大型の新事業がスタートした年でした。神戸ポートタワーは、1963年に開業しました。2024年4月にリニューアルオープンして以来、61回目の誕生日にあたる11月21日に、来場者数が27年ぶりとなる40万人を達成しました。お近くにお越しの際はぜひ登頂して港町・神戸の景色を楽しんでいただきたいです。地域共創事業は、神戸の子どもが生まれた世帯を祝福するとともに、子育て世帯の孤立化を防ぐため育児用品などを定期的にお届けし、子育て世帯の見守りを行う「こべっこウェルカム定期便」を11月に開始しました。そういったサービスも含めて評価いただき、ありがたいことに神戸市が子育てしやすい街ランキング1位にも選ばれました。いずれも、地域と企業が連携して価値共創していく事業として今後、神戸以外にも展開していきたいと思っています。

――2025年に向けて見えてきた課題は何ですか。

成長に向けた体制強化です。新しいことをはじめる際にはさまざまな課題が立ちはだかり、ようやくスタートできたと思えば想定と異なることが起きてトラブルが起きることもあります。思っていた以上にコストが発生して黒字化が遅れたり、経験値が十分でない初期フェーズでは個人に負荷が集中したりと、日々発生する課題に毎日対策を講じながら走り続けています。こうして立ち上げた新事業が成長しながら、既存事業にもプラスに作用するような構想に想いを巡らせ、しあわせの総量をさらに最大化できるよう、ビジネスのプラットフォームを強くしていきたいと思っています。

――2025年にチャレンジしたいことを教えてください。

フェリシモは2025年に60周年を迎えるため、社内でいくつかの関連プロジェクトが進行しています。また、一度立ち上げた事業は安定稼働し、成長できるようにオペレーションを整え、PLをマネジメントしていくという大切なプロセスも続いていくので、事業が自走していけるようにしながら、さらに新しいことにチャレンジしていきたいと思います。いずれも、自分ひとりではできることが限られるので、社内外の仲間たちの力を合わせて成し遂げていきます。その課程で、新しい仲間と出会ったり、メンバーの活躍をみんなで喜んだり、失敗を反省して次に活かすという営みそのものが大好きなので、新しい世界にわくわくしながら未踏の地に歩みを進めていきたいと思います。

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