【一問一答】大谷翔平 敵地ニューヨークに乗り込む「この時期まで野球ができるという喜びを感じている」
大谷翔平 写真：AP/アフロ
ドジャース大谷翔平投手（30）は15日（日本時間16日）、メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に向けて前日会見に臨み、現在の状態や意気込みなどを語った。
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西海岸ロサンゼルスから東海岸ニューヨークに移動して、敵地シティ・フィールドでの前日練習後に会見に参加したもの。
大谷はここまでポストシーズンで得点圏打率.800（5打数4安打）と驚異的な数字を残しているが、走者なしの時は19打数無安打となっている。
＜大谷一問一答＞
――走者がいる時といない時で相手のアプローチは変わっていますか？打順が変わることは効果的ですか？
攻めに関しては特に気にしていないというか、本当にどの攻めでもやること自体はそんなに変わらないので、これはシーズン中からずっと言ってきていることではあるので、それ自体を大きく変えるということはないです。
打順に関しては僕の仕事ではないので、チームとしてどういう方針で行くのかというところは、柔軟に自分自身はその時になったら対応できればいいのかなとは思っています。
――打てない時に不安になったりマイナス思考になる時はありますか？
結果はもちろんそうですけど、それよりも自分のフィーリングというか、自分の感覚が一番じゃないかと思うので感覚が良くて結果が出ていない時っていうのは、そこまで気にすることはないと。
運の要素の方がどちらかというと強かったりするので、そこは除外するかなとは思いますし、結果が出てない要因として感覚が悪いのであれば、それは修正する必要があるので、練習するなり、その感覚を取り戻す。
それがフィジカルの場合もあるので、どこが原因なのかっていうのを改善する必要があるかなと思います。
――大谷選手の打席では三塁手が遊撃あたりを守り三塁線を空けていますが、逆方向を狙う考えは？
シチュエーションによりますかね。それが一番、そのシチュエーションで効果的ならそれはやりますし、もちろん戦術なので、チームの方針もありますし、それは時と場合によるかなと思います。
――ロバーツ監督はストライクゾーンから外れたボールを少し追いかけていると言っていましたが、そう思っていますか？
ストライクゾーンの管理については、そこまで大きく崩れてないかなと思います。どちらかと言うと、スイングしにいった時にファウルになる、ポップフライになるというパターンの方が傾向的に強いかなと今は思うので、ストライクゾーンに来た時に振った時のアプローチかなと思います。
――WBCとポストシーズンの違いはありますか？WBCの経験は生きていますか？
短期決戦という意味では同じですけど、何というか、捉え方は違うというか。1年間長いことチームで一緒に戦ってきたチームメート、ファンの人たちもそうですし、そういう人たちと最後にやる短期決戦と、集まって国を代表するWBCとでは少し試合の雰囲気、チームの雰囲気というのは多少違うかな、と思います。
――バリー・ボンズ選手、アレックス・ロドリゲス選手、アーロン・ジャッジ選手らのスター選手もレギュラーシーズンで結果を残しましたが、ポストシーズンでは成績が振るわないことがあります。自分にプレッシャーをかけ過ぎていると思いますか？
どうなんですかね。そういう選手たちと自分がまず一緒かどうか分からないですし、僕は初めてのポストシーズンなのでそこまで多く語れることはないですけど。
当然相手の投手もそのチームの中でもトップクラスですし、リーグの中でもトップクラスのチームなので、それだけレベルの高い投手の中からヒット、ホームランを勝ち取っていくというのは、それだけ難しい作業ではあるので。
なおかつそういう選手たちっていうのは、必ず一番ケアされるポジションにいますし、なかなか難しいとは思うんですけど。僕は今年それが初めてなので、今のところは自分のやれることを精一杯やりたいなという気持ちでいるので、明日に向けて、終わった試合は最後に振り返ればいいと思っているので、明日に切り替えて全部頑張りたいと思います。
――現在のスイングの状態は？改善するポイントはありますか？
感覚自体は悪くないと思っているので、大きく変えるよりはシーズン中に良かったポイントをしっかり継続していくのが、この短期においては、結果を残していくうえで大事かなと思っているのでそれを今日、明日とまたやりたいなと思っています。
――大谷選手と同じくMVP候補と言われているメッツのリンドア選手の印象は？
レギュラーシーズンからチームを引っ張っていると思いますし、それだけ素晴らしい選手ですし、会えば笑顔であいさつして、素晴らしいグッドガイですし。はい、僕も好きな選手の一人ではあるので。
ただレギュラーシーズンとポストシーズンは全くの別物だと思うので、変な話、僕がレギュラーシーズンで残した成績というのも関係ないですし、そこはポストシーズンに自分自身を引っ張ることなく、ポストシーズンはポストシーズンで、本当にチームが勝てばそれでいいという感じで、リンドア選手もそういう気持ちでやってると思いますし、お互いが、そういう気持ちで素晴らしい試合ができればなと思っています。
――初めてのポストシーズン、ここまでの7試合を振り返って
何ですかね、まあ、楽しかったなっていう。負けた試合も含めて素晴らしい緊張感の中でプレーできる喜びというか、この時期まで野球ができるという喜びをまず感じていますし、また明日も試合ができる。今日しっかり調整して、健康な状態で明日も野球ができるというところに、自分自身、喜びを感じているかなと思います。
――時差のある東海岸へ長時間の移動でしたが、飛行機での過ごし方は？
ゆっくり寝たりとか、さっきまでずっと寝ていたので。まだ今も眠いぐらいの感じですね。
――睡眠はシリーズの中でどれぐらい取れていますか？
睡眠は取れていますね。向こう(西海岸)に行くより、東に来る方がきついと思うので、今日、明日の睡眠が一番、試合のパフォーマンスでは大事かなと思います。質よりどれだけ寝たかを僕は気にしているので、寝れば寝るほど自分の中ではいいかなと思っています。
――第3戦の先発セベリーノ投手はダルビッシュ投手の攻めを参考にすると言っていました
一番は自分のやることを変えないこと、かなと思います。ダルビッシュさんの対戦に関しては、自分の過去のイメージとのギャップがあったりとか、そういうところのズレが、打席の中でファウルになったりとか、多少タイミングが早かったりとか、そういったところに出ていたと思うので。
セベリーノ投手に関してもあまり対戦していないので、本当に第1打席の印象をしっかりと新鮮に受け止めて、次の打席、次の打席にしたいなと思います。
――打席に入る前に滑り止めのスプレーを空中にかけていますが、どんな意図があるのですか？
バットが滑らないようにスプレーしています。
――ニューヨークの印象は？以前はあまり街に出ないと話していましたが
前回来た時に由伸とか、日本人の方と一緒にご飯を食べたぐらいです。あとはMVPの発表の時に来させてもらったくらいなので、あとは本当にバスから眺めている感じでしか印象がないというか、あんまりまだ、どこに行ったとかはないですね。
――今、チームの雰囲気はどうですか？
ポストシーズンとレギュラーシーズンは違うな、というのが、そこが一番感じるので、地区シリーズもパドレスの本拠地サンディエゴに行ってやりましたけど。
雰囲気も素晴らしかったので、今回もニューヨークにこうやって敵地に来てどういう風な感じなのかなというのは、また僕はそれはそれで初めてのことなので楽しみにしています。
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