群馬県警=前橋市で2019年2月22日、菊池陽南子撮影

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 自宅の浴槽に生後間もない新生児を沈めるなどして殺害したとして、群馬県警捜査1課などは19日、中之条町入山の無職、森田大和容疑者(24)を殺人容疑で逮捕した。森田容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。

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 逮捕容疑は2022年6月下旬ごろ、茨城県常総市杉山のアパートで、同居する女性(22)が出産した女児を、浴槽の湯に沈めるなどして殺害したとしている。死因は溺死だった。

 同課によると、森田容疑者は事件当時、このアパートで女性と2人で暮らしていた。今年3月、女性が群馬県内の医療機関を受診して妊娠が発覚した際、「第1子は施設に預けている」と説明した。しかし、行政機関が所在を調べたところ確認できず、7月3日に県警に通報した。

 県警が森田容疑者と女性に事情を聴いたところ、女児の遺体をアパートのゴミ捨て場に捨てたと供述したことから、8月29日に2人を死体遺棄容疑で逮捕。その後、森田容疑者が女児を殺害した疑いが浮上したという。

 前橋地検は19日、死体遺棄容疑については処分保留とした。【加藤栄】