中国外交部、EUは誠意を示し中国企業の提案考慮を

記者会見に臨む中国外交部の林剣報道官。(北京=新華社配信)

 【新華社北京9月19日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は18日の記者会見で、中国と欧州連合(EU)がベルギーの首都ブリュッセルで電気自動車(EV)関税問題の協議を予定しているとの質問に、EUが誠意と行動を示して中国の業界の懸念と提案を真剣に考慮するよう希望すると表明した。

 林氏は次のように述べた。具体的なことは中国側の主管部門に聞いてほしいが、原則として強調したいのは、今回の(中国EVに関するEUの)調査が典型的な保護主義的、政治主導的行為であり、客観的事実を無視し、世界貿易機関(WTO)のルールも顧みず、歴史の流れに反し、EUのグリーントランスフォーメーション(GX)と世界の気候変動対応に向けた努力を損なっているということだ。中国は一貫して最大の誠意を示し、対話と協議を通じた問題解決に力を注ぎ、柔軟な解決案を提案したが、EUは対話を通じて意見の相違を解決したいと表明する一方で、中国の提案を絶えず拒否し、いかなる具体的な対案も示さなかった。EU側が誠意と行動を確実に示し、中国の業界の合理的な懸念と提案を真剣に考慮するよう希望する。欧州委員会が独断的な行動を取るなら、中国は必要な措置を講じ、中国の企業と産業の合法的権益を断固として守る。