[9.1 リーグアン第3節 スタッド・ランス 2-1 レンヌ]

 スタッド・ランスは1日、リーグアン第3節でレンヌに2-1で勝利し、今季初白星を飾った。日本代表に復帰したFW伊東純也は自ら祝う今季初ゴールを記録。同じく日本代表のFW中村敬斗も攻撃で見せ場を作った。

 2試合連続で先制点を許しているスタッド・ランスだが、今節も失点スタートとなった。前半13分、右からのCKをDFレオ・エスティゴーアに決められた。ビハインドの中で前半17分、中村がタッチライン際でボールを残すとMFヤヤ・フォファナにスルーパス。これに反応したフォファナがゴール前にクロスを送るとFWウマル・ディアキテがフリーで合わせたが、枠は捉えられなかった。

 前半24分には右からのCKを伊東が蹴る。これに頭で合わせたDFエマニュエル•アグバドゥのシュートはゴール左上隅に飛んだが、GKスティーブ・マンダンダのスーパーセーブに阻まれた。続く同34分、中村がペナルティエリア手前左斜めから右足を振る。ただコントロールされたボールはわずかに枠を越えて得点とはならなかった。

 それでも前半41分、伊東が右サイドから上げたクロスのこぼれをスタッド・ランスが拾い、左サイドへ展開。ボールを受けた中村が相手選手の間を突くスルーパスを送るとフォファナが抜け出してPA内でボールをキープする。ゴールライン際でゴールから背を向ける形となったが右足でクロスを上げると、PA内中央で伊東が頭で合わせて同点ゴールを決めた。伊東はこれが今季初ゴールで、アジアカップ以来の代表活動へ景気づけとなる得点となった。

 この得点にリーグアン公式X(@Ligue1_ENG)は「素晴らしい選手の素晴らしいヘッド」と投稿。別の投稿では日本語で「軽々と得点を決めた」と伊東を称え、今季初ゴールを伝えている。

 スタッド・ランスは1-1で折り返すと後半3分、伊東のパスを受けたDFオーレリオ・ブタのクロスをFWウマル・ディアキテが頭で押し込んで逆転に成功する。エースのディアキテも嬉しい今季初ゴールとなった。

 さらに後半10分、伊東が右サイドからのFKを蹴ってアグバドゥにピンポイントで合わせる。アグバドゥは叩きつけるようなヘディングシュートを放ったが、またもマンダンダに防がれた。伊東は同12分、ドリブルする相手選手にスプリントして追いつくと、上手くスライディングでボールを奪取。守備でもチームに貢献する。

 伊東と中村は後半36分に揃って途中交代。ルカ・エルスネル新監督は5バックで逃げ切り態勢に入る決断を下した。スタッド・ランスはそのままリードを守り抜き、タイムアップ。国際Aマッチウィーク前最終戦で今季初勝利を果たした。