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●ジューシーで食べごたえのある鶏もも肉や、さっぱりいただける鶏むね肉。鶏肉はいつの時代も家庭料理の大定番。そんな鶏肉を使った、お手軽&絶品レシピを3品ご紹介します。

 今回、使う鶏肉は徳島県のブランド鶏「阿波尾鶏(あわおどり)」。地鶏と言えば「日本三大地鶏」として知られる比内地鶏、さつま地鶏、名古屋コーチンが有名ですが、実は生産量日本一の地鶏が、この阿波尾鶏なのです。

のびのびと育つ阿波尾鶏。餌には地養素を配合した飼料とオリーブ粕を使い、1平方メートルあたり10羽以下という、ゆったりとした飼育密度の中で育成される

 その肉質は高タンパク・低脂肪。コクとうま味が多く、やや赤みを帯びた肉色と適度な歯ごたえが特徴です。というわけで、さっそくお手軽&シンプルな調理法でおいしくいただける鶏肉料理レシピを調理法別に3つご紹介します。

むね肉はレンチンで簡単!「半田そうめんの阿波尾鶏蒸し鶏添え」の作り方

半田そうめんの阿波尾鶏蒸し鶏添え

 まずは夏らしく、蒸し鶏をのせたそうめんのレシピです。胸肉は電子レンジで簡単に。冷ますのに1時間くらいかかるので、食べる時間に合わせ蒸し鶏だけあらかじめ早めに作っておきましょう。熟成阿波尾鶏のむね肉はしっとりキメが細かく、滑らかな舌触りです。

材料(2~3人分)

・熟成阿波尾鶏むね肉 1枚
・生姜 1片
・塩 小さじ2
・砂糖 小さじ1
・半田そうめん 2~3束
・めんつゆ(かけつゆ用に薄めたもの) 1人分200cc
・薬味みょうが、万能ネギなどをお好みで

作り方

1.むね肉は深めの耐熱皿に入れ、擦りおろした生姜、塩、砂糖を混ぜ合わせ、肉の上から擦り込み、ラップをふわっとかけて(皿に密着しないように)、電子レンジにかける(600wで4分程度)。

2.加熱が終わったらそのまま15分以上置いておいて余熱で火を通す。冷めたら冷蔵庫で冷やしておく(目安は最低1時間)。

3.半田そうめんを規定通りの時間で茹でて冷水でしっかり冷やし、冷たいめんつゆをかけ、スライスしたむね肉を盛り付け、好みで薬味を散らす。

香ばしい鶏皮もごちそう!「鶏もも肉のシンプルステーキ」

阿波尾鶏もも肉のシンプルステーキ

 もも肉はシンプルに焼くだけでおいしくいただけます。ポイントは、皮面をじっくり焼いてカリッと香ばしく仕上げること。フレッシュな野菜ソースを添えるとビールやワインがすすむ、さわやかなおつまみになります。塩とスパイス類はクレイジーソルトなどのミックススパイスを使うと簡単です。好みのものを使ってみましょう。

材料

・熟成阿波尾鶏もも肉 1枚(約300g)
・塩 小さじ1
・こしょう、その他のスパイス(お好みで適量)
・野菜ソース(レッドオニオン、トマト、パプリカ、スイートバジル、レモン汁大さじ1、塩小さじ1)

皮面にこんがりとした色がつくまでじっくり焼くのが美味しくするポイント

作り方

1.もも肉の両面に塩・こしょう・スパイスを振る。中火で温めたフライパンにもも肉の皮面を下にして置き、弱火で約30分焼く。

2.スイートバジル以外の野菜を5mm角に刻んで、レモン汁と塩を入れて混ぜ合わせておく。

3.もも肉の皮面に焼き目が付くくらいに香ばしく焼き、ひっくり返して逆面を焼く。約10分焼き、そのまま5分くらい置いておき余熱で火を通す。

4.もも肉をカットし、野菜ソースと共に盛り付ける。

肉の存在感大。「鶏手羽元の肉じゃが」

鶏手羽元の肉じゃが

 肉じゃがといえば、牛肉や豚肉で作るイメージが強いですが、鶏の手羽元で作ると肉が主役のご馳走に変身。今回のレシピは水を入れず、材料から出る水分だけで煮込む、コクのある肉じゃがです。鍋はなるべく蓋がしっかり閉まる(蒸気が漏れにくい)厚手の鍋を使うのがオススメです。

材料(2~3人分)

・阿波尾鶏手羽元 約500g(5~6本)
・玉ねぎ 大1個
・にんじん 1本
・じゃがいも 3個
・サラダ油(またはゴマ油) 大さじ1
(調味料)
・料理酒 30cc
・みりん 大さじ2
・しょうゆ 大さじ2
・塩 大さじ1

じゃがいもを入れた直後の状態。水を入れなくてもこのくらい水分が出ます

作り方

1.野菜を切る。玉ねぎは12等分くらいの大きめに。にんじんは太めのいちょう切り。じゃがいもは4等分くらい。

2.鍋に油を入れて中火で温め、玉ねぎ、にんじん、手羽元を入れ、手羽元の表面の色が変わる程度に炒める(5分程度)。

3.2.に調味料を全部入れて軽く混ぜ、ふたをして弱火で約30分煮込む。

4.鍋にじゃがいもを加え、じゃがいもがなるべく煮汁に浸かるように他の材料の下の方に押し込み、蓋をして約10分煮込む。じゃがいもが柔らかくなったら味見をして、足りなければしょうゆか塩で調整する。

まとめ

貞光食糧工業のブランド地鶏「熟成阿波尾鶏」[食楽web]

 今回の調理に使ったのは、貞光食糧工業の「熟成阿波尾鶏」。丸鶏を低温の熟成庫で熟成する工程を加えてドリップの少ない肉質に仕上げてあります。おいしいだけでなく疲労回復に役立つイミダゾールペプチドが一般的なブロイラーの約1.5倍以上含まれているので、夏バテ対策にもオススメです。