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富山湾でベニズワイガニやシロエビが不漁となっている中、県水産研究所は、能登半島地震による富山湾の海底環境の変化を13日から調査しています。

13日朝、漁業調査船の「立山丸」が滑川漁港から出港しました。調査するのは富山湾の海底に堆積した砂や泥の大きさや、海底に生息する餌となる生物の数や種類などです。水深15メートルから700メートルの70地点で堆積物を採集します。

富山湾では、能登半島地震の影響とみられる海底地すべりの発生が報告されています。また、ベニズワイガニやシロエビが不漁となっていて、地震の影響で漁場の環境が変化しているのではないかと懸念されています。

県水産研究所 藤島陽平研究員
「地震の影響がどれくらい海底の堆積物に影響を及ぼしたのかというところを、しっかりとデータを取って科学的な根拠に基づいて漁業者に伝えていきたいと考えています」

調査は2隻の船で5月24日ごろまで行う予定で、5年に1度行っている調査の結果と比較します。およそ2か月後に概要をとりまとめ、2024年度末に最終報告を行う予定です。