灰付けワカメの製法は江戸時代末ごろ開始か 示唆の資料発見 朝日町特産
朝日町宮崎地区の特産品、灰付けワカメについて、これまでで最も古い資料が町内で発見され、灰付けの製法が江戸時代の末ごろから行われていた可能性があることがわかりました。
古文書は、かつて朝日町周辺の村をまとめていた伊東家が管理していた建物の壁の中から発見されました。
古文書を分析した学芸員によりますと、灰付けワカメは、これまで製法の起源についての明らかな記録がなく、明治時代以降に始まったとされることが多かったということです。
灰付け製法が当時始まったばかりとは考えにくく、遅くとも幕末には灰付けワカメが生産されていた可能性があるということです。
滑川市立博物館 近藤浩二館長
「灰つけワカメという伝統が続いていってもらえれば。またそういうものが古文書の中ではっきり記されているというところは、今回こういうものが見つかってよかった」
資料は、朝日町図書館で11日から展示されます。