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強すぎる、モデル末期の現行Nボックス

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

全国軽自動車協会連合会が、2023年9月の軽自動車の新車販売・車名別ランキングを発表した。

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トップに立ったのは、10月の全面改良の直前にもかかわらず、全車種で唯一2万台オーバーの2万686台(前年同月比6.6%増)を成し遂げた「ホンダNボックス」。16か月連続での首位を獲得する。


2023年9月の販売1位となったNボックス。写真は、2020年発売のカスタムLターボ・コーディネートスタイル(ホンダアクセス用品装着車)。    上野和秀

続く第2位には、同47.1%増(1万4527台)を売り上げたダイハツ・タントが。

第3位には、同35.7%増(1万1693台)を記録したスズキ・スペーシアが位置し、前月と同様に軽スーパーハイトワゴンがトップ3を占めた。

2023年9月 軽四輪車 通称名別 新車販売トップ10

1位 ホンダNボックス:2万686台
2位 ダイハツ・タント:1万4527台
3位 スズキ・スペーシア:1万1693台
4位 スズキ・ハスラー:9011台
5位 ダイハツ・ムーヴ:8415台
6位 ダイハツ・タフト:6445台
7位 スズキ・ワゴンR:6369台
8位 日産ルークス:6308台
9位 スズキ・アルト:6304台
10位 ダイハツ・ミラ:5735台

上半期の1位もNボックス 10万台超え

注目車の動きに触れていこう。

いまや軽クロスオーバーモデルの定番モデルに位置するスズキ・ハスラーは、生産強化の効果もあって前年同月比34.2%増の9011台を達成して第4位に位置。


10月6日に発売される、新型ホンダNボックス・カスタム(トワイライトミストブラックパール)。    宮澤佳久

ライバルのダイハツ・タフトも健闘し、同21.1%増の6445台を成し遂げて第6位に入る。

また、5月より販売を開始した三菱デリカ・ミニは、基本コンポーネントを共用する既存のeKシリーズとの合算で5280台と公表した。

一方、軽EVは部品の供給不足による生産調整の影響もあって、日産サクラが同10.5%減の3801台、三菱eKクロスEVが同64.6%減の375台と苦戦。対してバンの三菱ミニキャブ・ミーブは、同40.4%増の379台を登録した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた9月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが2か月連続での首位に就き、以降はトヨタ・ヤリス、ダイハツ・タント、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシアの順で続く。

また、2023年度上半期(2023年4月〜9月)の車名別ランキングでは、ホンダNボックスが唯一10万台超の10万409台を記録してトップを獲得。

以降はトヨタ・ヤリス(9万4443台)、ダイハツ・タント(7万3493台)、トヨタ・カローラ(6万7724台)、トヨタ・シエンタ(6万3949台)の順位となった。