協和キリン<4151.T>は大きく売られ、昨年5月以来約1年ぶりの安値圏に沈んでいる。10日の取引終了後に1~3月期決算を発表し、純利益は前年同期比20.4%減の127億6000万円と大幅減益で着地。あわせて23年12月期通期の同利益予想を従来予想(760億円)から下方修正し、前期比30.7%増の700億円としており、これらを嫌気した売りが出ている。

 1~3月期の売上高は前年同期比6.6%増の935億3500万円だった。北米事業の好調で増収となったものの、販管費や研究開発費が増加し利益を押し下げた。通期見通しについては、低分子化合物バルドキソロンメチル(開発番号:RTA402)の開発中止に伴う減損損失の計上により純利益予想を引き下げた。売上高予想は据え置いている。

出所:MINKABU PRESS