会議を主宰する韓首相=23日、ソウル(聯合ニュース)

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◇屋外でのマスク着用義務 26日に全面解除

 韓悳洙(ハン・ドクス)首相は新型コロナウイルス対応を話し合う中央災難(災害)安全対策本部の会議で、「新型コロナ再流行のヤマ場をはっきりと越えている」と述べ、屋外でのマスク着用義務を26日に全面解除すると発表した。政府は今年5月に屋外でのマスク着用義務をなくしたが、50人以上が集まる屋外での集会への参加時や公演、スポーツ試合の観覧・観戦時は引き続き着用を求めていた。屋内でのマスク着用義務は当面維持する。

◇屋外でのマスク着用 感染疑われる場合などは「積極的に勧告」

 26日から屋外でのマスク着用義務が全面解除されるが、政府は新型コロナウイルス感染が疑われる症状がある場合などは屋外でもマスク着用を積極的に勧告すると発表した。屋外でのマスク着用が必要なのは▼発熱、咳、喉の痛みなど新型コロナ感染が疑われる症状がある場合▼新型コロナの重症化リスクが高い人やそのような人と濃厚接触する場合▼大勢が密集している状況での歓声、合唱、会話など飛沫が発生する場合――などだ。学園祭や体育の授業、体験学習など屋外で多くの人が参加する行事でも自主的なマスク着用が勧告される。

◇北朝鮮向けビラ散布 当局が民間団体に重ねて自制要請

 統一部は国内の脱北者団体など民間団体に対し、北朝鮮向けに体制批判のビラなどをまく行為を自制するよう改めて求めた。統一部の立場表明は、北朝鮮が韓国の団体のビラ散布を口実に挑発に乗り出す可能性があることを警戒したものとみられる。北朝鮮の人権問題に取り組む韓米などの民間団体は25日から「北朝鮮自由週間」に入る予定で、韓国の団体がこれに合わせビラなどを散布する可能性も念頭に置いているようだ。

◇日本がビザ免除・個人旅行解禁へ 訪日旅行予約急増の見通し

 日本が10月11日から1日当たり5万人とする入国者数の上限撤廃や短期滞在ビザの取得免除、個人旅行の受け入れ解禁の方針を表明したことを受け、韓国で日本旅行の予約が急増する見通しだ。韓国の旅行業界は、日本政府が添乗員を伴わないツアーを認めるなど今月上旬から新型コロナウイルスの水際対策を緩和後、急激に高まった日本旅行の需要がさらに高まると期待している。

◇尹大統領支持率 5ポイント下落の28%

 世論調査会社の韓国ギャラップが発表した調査結果によると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は前週比5ポイント下落の28%、不支持率は2ポイント上昇の61%だった。韓国ギャラップは、不支持の理由として迎賓館の新築計画撤回など大統領執務室移転に関する問題や、エリザベス英女王の国葬参列時の弔問キャンセルといった首脳外交の場での振る舞いに関する言及が目立ったと説明している。

◇韓国総合株価指数が大幅続落 2カ月半ぶり2300割れ

 23日の韓国株式市場で総合株価指数(KOSPI)は大幅に続落した。終値は前日比42.31ポイント(1.81%)安の2290.00。KOSPIが2300を割り込んだのは終値では7月6日(2292.01)以来約2カ月半ぶり。終値は2020年10月30日(2267.15)以来の安値水準となった。