コルグは、同社とノリタケ伊勢電子の共同開発による新真空管「Nutube」を使用した自作エフェクターコンテンストの開催を発表した。応募期間は2022年12月12日まで。

3回目の開催となる「Nutube」で作る自作エフェクターコンテスト

Nutubeはコルグとノリタケ伊勢電子の共同開発による、新しいタイプの真空管。従来の真空管と同じく、アノード・ グリッド・フィラメントの構造を持ち、3極真空管として動作する。ノリタケ伊勢電子の蛍光表示管の技術を応用することで、従来の真空管と比べ、大幅な省電力化、小型化、品質向上を実現した上、従来の真空管と同様の豊かな倍音が得られるとのことだ。

コルグとノリタケ伊勢電子の共同開発による、新しいタイプの真空管「Nutube」

今回のコンテストは、2017年、2019年に続く、3回目の開催。自作するエフェクターは、Nutubeを搭載したストンプ型であれば機能はなんでもOKだ。エフェクターの自作は既に行っているが、真空管の動作は勉強しないと分からないという向きにも、特設サイトにてNutube使用ガイド、過去の応募作品、作例を公開しているので、それらを参考にしたり、アレンジして設計したものでも応募できる。コンテストにあわせて、応募者やNutube開発者、エフェクター・ビルダーを招いた交流会「Nutube ビルダー・サミット」も開催する(2022年12月中~下旬に都内での開催を予定、詳細は後日発表)。

応募資格はプロ・アマ、国籍、性別を問わずエフェクターの自作ができる人。実験・製作に必要なNutubeは各自で購入する必要がある。応募方法は、規定の応募用紙に必要事項を記入し、エフェクター、回路図といっしょに下記に送付する(応募用紙はコンテスト 特設サイトよりダウンロードする)。締め切りは2022年12月12日(必着)。送料は応募者が負担。応募作品はコンテストの終了後、返却される。

〒206-0812 東京都稲城市矢野口 4015-2

株式会社コルグ Nutube コンテスト 3 係

審査員には、エンドウ. (『ド素人のためのオリジナルエフェクター製作』著者)、田中祐輔(Ovaltone)、川井洋平(Sunfish Audio)、 齋藤和徳(Soul Power Instruments)、北田駿一(KarDiaN)、下総淳哉(The EFFECTOR BOOK)、KORG Nutube開発チーム、VOX開発チームのほか、スペシャル・ゲスト・ミュージシャンが加わる予定。最終的に最優秀賞1名、優秀賞2名が選出される。最優秀賞受賞者には賞品としてNutubeが10個、副賞として、Nutube搭載限定エフェクターが進呈されるほか、「The EFFECTOR BOOK」にインタビューが掲載され、前述の「Nutube ビルダー・サミット」への招待状が送られる。優秀賞受賞者には賞品としてNutubeを5個進呈。こちらも副賞として「Nutube ビルダー・サミット」への招待状が送られる。