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「青春」×「アカペラ」純度100%の最強ボイスエンタテインメント「アオペラ -aoppella!?-」(以下、アオペラ)。アカペラに魅了された2つの学校の高校生11名がアカペラコンテスト「アオペラ」で高みを目指すという音楽原作プロジェクトが、今年3月からスタート。

オフィシャルYouTubeでは、オリジナル曲のみならず、J-POPカバーやボイスドラマを展開。プロジェクト初となるMVでは、私立奏ヶ坂中学高等学校メンバーがKing Gnuの「白日」、都立音和高校のメンバーがOfficial髭男dismの「Pretender」を歌唱し、現在455万回再生を記録するなど、その注目度の高さは数字からも明らかである。

アニメ/音楽ファンの間にアオペラ旋風が巻き起こるなか、2022年2月10日(木)に3rdCD がリリースされる。本作に収録される都立音和高校のアカペラ部「リルハピ」が歌う「リルリルHappy!」を手がけたのは、アカペラコーラスグループ・RAG FAIRの引地 洋輔、土屋 礼央だ。

心地良いリズムとフィンガースナップに合わせて思わずスキップをしたくなるような、ウィンターソング「リルリルHappy!」。キラキラと輝きを灯すハーモニーは冬の街並みにもよく似合う。今回、都立組のアカペラ部部長兼バンドリーダー・鈴宮 壱役を演じる木村良平に、「アオペラ」に対する想いや、「リルリルHappy!」について話を聞いた。

「アオペラ」と木村良平の関係性



――「アオペラ」は木村さんが以前参加していたアカペラコンテンツ「ぺらぶ! a cappella love!?」のプロデューサー・横山憲二郎さんらが立ち上げた新規コンテンツです。「アオペラ」のお話をいただいたときはどのようなお気持ちでしたか?

木村良平 なんというか……止まっていたんですよね、俺のなかで「ぺらぶ!」って。これまで色々なプロジェクトに参加させてもらってきて、ほとんどは「やり終えたな」という感覚があったんですけど、「ぺらぶ!」に関しては「止まっていた」という感覚が強くあったんです……。すごく不思議なことではあるんですけどね。企画としては別モノだけど、10年越しにやっと動くんだという気持ちがありました。

――木村さんの中にも「またやりたい」という想いがあったんでしょうか。

木村 単純に終わった気がしなかったんですよね。「アカペラ歌うんかい!」という気持ちは当時も今もありましたけど(笑)、企画としては「ついにきたか」と。

――10年越しの再会ですもんね。お話を伺っているだけでも胸が熱くなります。

木村 そう思ってくれた人が多かったようで。当時のことを覚えている方が「大好きだったからすごく嬉しいです」と。覚えてくれている方がたくさんいらっしゃったということにも驚きましたね。当時コンテンツ自体は知ってはいたけれど覚えていない人がいてもおかしくないなかで、「懐かしいです!」と言ってくれる方がいるのはすごいことだなと。

――しかも昨今、たくさんのコンテンツがありますもんね。

木村 そうなんですよね。



――横山プロデューサーとはそういった話もされたんでしょうか。

木村 再会するときはしていなかったですね。お話を先にいただいて「あの、あれですか!?」って。なんていうんですかね……最初にお話がきたときに「ようやくやれますよ」気分を受け取って、「待ってましたよ」気分を返して、それは言わなくても伝わるというか。正直、今「アカペラを歌う新規コンテンツをやります。木村さんどうですか?」ってオファーをされたら、受けるか迷うと思います。やっぱりアカペラってめちゃくちゃ難しいものなので。でもその当時のプロデューサーと、当時の息吹を残して、新しくものを作りたいと言わたら「待ってました、やりましょう」と。お話を受けたあと「久しぶりですね」って話をしました。

――「アオペラ」の作品全体に対する印象はいかがでしたか。

木村 そういう意味では、以前よりも先を見据えている感じがしました。キャラクターもドラマも。なんとなく、「こういうメンバーが揃っていて、2つの高校があって」となると、色々な展開を期待しちゃうじゃないですか。未来がより見えるなって感じがしましたね。そこに「長いコンテンツにするぞ」という意気込みを感じます。

――「アオペラ」には「ぺらぶ!」でご一緒されたKENNさんや柿原徹也さん、前野智昭さん、小野友樹さんも名を連ねていますが、共演の方のお名前を見たときはいかがでしたか。

木村 うちのチーム(都立音和高校のアカペラ部「リルハピ」)は知ってるメンバーで、相手チーム(私立奏ヶ坂中学高等学校「FYA’M’」)にも歌が上手な人たちが揃っていて。でもそれくらいのほうが、良い曲も生まれるだろうなと。テクニカルな意味で、達者な人たちのほうが色々なことができるでしょうからね。

――鈴宮 壱についてはどのようなキャラクターとして受け止められました?

木村 不思議なキャラクターですよね。柔らかな、ある種何を考えているかわからないキャラクターとして台本から受け取っていたんですけど、もう少し快活なイメージを持って現場に臨んだんです。そしたら「もっと柔らかく、のんびり」って。それですり合わせていって、今の壱ができました。作品内で一番目立つキャラクターとしては珍しいタイプなんじゃないかなと。意外とこういうやつが周りを動かしていくのかもしれないな、と思いました。



――最初、あののんびりとした口調に驚きました。木村さんのキャリアの中でもここまでゆったりとした性格のキャラクターは珍しいんじゃないかなと。

木村 確かに。だからほかの収録よりも倍時間がかかるんですよ(笑)。ある意味少年マンガの主人公っぽくもあるなと。いわゆるTHE・少年漫画の主人公って周りからは何を考えているかわからないと思われているけど、核心を突いて、周りを引っ張るところがあると思うんです。そういうところが壱にもあるなぁと。

――そんな壱に共感する部分はありますか。

木村 共感する部分かぁ、なんだろうな。共感というか「そういうことなんだろうな」って思うのは「やりたいからやりたい」「好きだから好き」でいいんじゃない?っていうところ。考え方がシンプルですよね。自分に対しても、人に対しても。「君はどうしたいの?」って。

――それでいて、自分の意思はしっかり伝えますもんね。しかもものすごくストレートに。

木村 そうそう。そこに複雑さがない。実際壱のように立ち回れるかと言ったら難しいかもしれないけど、そうだよなと思うところはありますね。



――木村さん自身もストレートに相手に伝えるタイプですか?

木村 そうですね。僕もシンプルな人間なので気持ちはすごくわかります。そのほうがお互い楽だと思うんですけどね。

――嘘がないというか。では、壱を演じられるにあたって心がけていることはあるんでしょうか。

木村 特にないですね。実は、芝居をするときに何かを心がけるって感覚があまりよくわからないんです。色々な人のアプローチの仕方があると思うので、それに何かを言うつもりはないのですが、僕の場合は余計なことは意識しないようにしていて。それこそシンプルなんです(笑)。

――なるほど!(笑)では、歌に関してはどうでしょうか?壱はメインパートを担当されることも多いですが。

木村 多いですね。狙ってるわけじゃないんですけど、歌になると最初に現場に持っていった快活さやハツラツさがあるなという気がしました。普段の会話ではなかなか見えない彼のアカペラへの想いが歌から見える気がして、「見せてやろう」と思って歌っているわけではないんですけど、キャラを意識しながら歌うと自然とそうなったのかな。

――生き生きと、楽しそうに歌われている印象がありますね。

木村 それが伝わってるのなら嬉しいです。



――ご時世柄別録りだと思うんですけど、まるで一緒に歌っているかのような雰囲気もあるというか。

木村 今回、レコーディングは誰かと一緒に録ったことはないんです。でも優秀な制作チームなので一体感がありますよね。プロデューサーを始め、スタッフにもアカペラ経験者がいらっしゃって。制作チームが優秀なこともわかっているので、完成形に向かって歌えるというか。だから「一緒に歌ってるみたい」と思ってもらえているとしたら、それはスタッフのおかげですね。

――皆さんのチームワークがあってこそなんですね。これまでに色々な曲を歌われてきましたが、特に心に残っている曲はありますか?

木村 最初に発表したMVはすごくインパクトがありましたよね(「リルハピ」はOfficial髭男dismの「Pretender」を歌唱)。「天体観測」(BUMP OF CHICKEN)はド世代なので、「FYA’M’」がどう料理するのか興味がありました。完全に他校というか、お互いのチームのことはあまり知らないんです。定期的に公式YouTubeで配信している生配信番組「アオペラ -aoppella!?-放送部」のコーナーで初めて聴くこともあります。





――ライバルでもある「FYA’M’」の曲で、ほかにも印象的だった曲はありますか?

木村 最初のオリジナル曲「Think About U」がすごくかっこよかったなと。あまりにも自分の学校のカラーと違うので、そこが如実に出ていて、インパクトがありましたね。アカペラと一口で言ってもこれだけ違うんだと。

ウィンターソング「リルリルHappy!」



――来年2月10日(木)に3rdCD「アオペラ -aoppella!?-3」がリリースされます。「リルリルHappy!」は「リルハピ」らしい、ハッピーでキラキラしたウィンターソングですね。

木村 良い曲だなあって。全員、彼女がいなそうですよね(笑)。友だちとクリスマスを楽しんでいるんだろうなって。オケっぽいコーラスのところも少し跳ねていて、楽しげで。どちらかというとクリスマスソング、ウィンターソングとかってしっとりしたイメージなんですけど、ハッピーで、彼らがクリスマスを楽しんでいる景色が浮かぶところが良いなあと思いますね。



――確かに冬はバラード系が多いですもんね。レコーディングはいかがでしたか?

木村 僕のスタイルとして、一旦フルで仮歌を聴くんです。全体の曲のニュアンスを掴んだら、そのあとは自分のパートを繰り返し聴きます。ほかのパートをそれ以上聴いてしまうと引っ張られてしまうので、あとは完成したときのお楽しみにしている感じです。

――確かにあまり聴きすぎてしまっても……。

木村 主メロを歌いたくなってしまったり、自分の好みのラインを歌ってしまいたくなってしまったりしまうので。でも、自分のパートだけ聴いていると、曲の最後のカウントの部分とか意味がわからないんですよ(笑)。「よくわからないタイミングで歌ってるけど、何これ?」って。雰囲気はわかっているんですけど、僕ら1人1人は部品だけ作っているような状態なので、1つの作品として完成したときに「ああ、面白いな」と思いますよね。MVはもう発表になるそうなので、街を歩きながらや、部屋の中で楽しんでほしいですね。もちろん、自分の好きなタイミングでもぜひ聴いていただければと。(※取材時、リルハピ「リルリルHappy!」フルver公開前)

――木村さんはご自身の曲を聴かれることはありますか?

木村 自分の曲は基本的には聴かないかなぁ。自分の歌は基本的には聴きたいと思わなくて(笑)。あと音楽全般が好きなのでほかに聴きたい音楽があるんですよね。あ、でも「ぺらぶ!」もたまに聴いていたし、「アオペラ」の曲もYouTubeで聴いてるな……今話しているうちに気づきましたけど、それは自分の中で珍しいことです。やっぱりアカペラってものに惹かれるんでしょうね。



――アカペラがそれだけ魅力的ということですね。

木村 難しいし大変なんですけど、完成したものを聴くとすべてが報われるんですよね。「あ、このために頑張ってたんだな」って思います。

――木村さんが感じるアカペラの魅力というのは、言葉にするとどうでしょうか。

木村 当たり前ではあるんですけど、人の声だけでできてるってすごいなって思います。楽器って音楽を作るためのものじゃないですか。でも人の声は音楽を作るためのものじゃなくて、普段話したり、芝居したりするもので。その声を使って、手ぶらで音楽ができるっていうのがすごいですよね。俺は音楽の専門家じゃないので、普段音楽を聴くときは主メロ以外の音はそこまで意識していないんです。「ドラムの音が良いな」とかは思いますけど、やっぱりふわっとしていて。その“ふわっと”が声だけでできてるってすごくないですか?「作曲した人ってどういう脳みそしてるんだろう?」って(笑)。

――それはすごく思いますね。どうやって頭の中で形にして、譜面に起こしてるんだろうって。

木村 ね。そこが何度聴いてもすごいなと思います。それこそカバー曲は楽器を使ってないからアレンジが変わっているのに、「あの曲だ」とわかる。ちゃんと知ってるあの曲だけど、ちょっと違う。それも魅力的だなと思いますね。



――これから「アオペラ」で挑戦したいカバー曲やジャンルはありますか?

木村 なんだろうな〜。いつかはきっとガラッと趣の異なるものをやるんだろうなと思いますけどね。例えば、ゴリゴリのロックだったり、「FYA’M’」に楽曲提供してもらってちょっと大人っぽいものに挑戦したり。なかには「どうしたお前ら」って驚くようなものもあるんじゃないかなと。作品世界の中にあるプロの曲をカバーするとなったら、また違う曲になるでしょうし。あるいは童謡をアカペラアレンジしたり、クラシックの誰でも知ってる名曲にボーカルをつけたりしても面白いだろうなと。いつかシャッフルや全員でやるとかもあるのかな?俺は今後について何も聞いてないので、思うがままにしゃべってますけど(笑)。そういうことをやったら面白いだろうなと思います。でももうプロデューサーが色々と考えてるんじゃないかなと思いますけどね。

――可能性は無限大というか。お話を聞いていると今後の展開がより楽しみになります。

木村 なにしろ彼らは若いですから。だからこそ、これから乗り越えなきゃいけない壁も出てくるとは思いますけどね。

――来年3月には1周年イベント“アオペラ -aoppella!?- 1st Anniversary Party“も控えていますが、いつかライブも?

木村 それはどうでしょう……。やらないとは思うんですけど、もしやるとしたら「FYA’M’」に(笑)。もしくはホログラムライブとかですかね。画を動かしてのライブとかができたら面白いなと思いますね。スコアが上がってるので、(リスナーが応募する)アオペラコンテストとかもやったら面白そうだなぁ。僕はそしたら、拍手を送る立場に回ります(笑)。

――想像が膨らみますね(笑)。

木村 これから何ができるかは、僕らが良いものを作り続けていけるか、皆さんにどれだけ楽しんでいただけるか次第ですね。おかげさまでたくさん聴いてはいただけているようなので……3rdCDも楽しんでもらえたらと思います。

STYLIST BY 村田友哉(SMB International. )

PHOTOGRAPHY BY 三橋優美子

INTERVIEW & TEXT BY 逆井マリ

●楽曲情報

「リルリルHappy!」

歌唱:都立音和高校メンバー

鈴宮 壱(CV:木村 良平)

丹波 燐(CV:逢坂 良太)

雁屋園 道貴(CV:KENN)

四方 ルカ(CV:柿原 徹也)

宗円寺 雨夜(CV:前野 智昭)

作詞・作曲・編曲:RAG FAIR 引地 洋輔、土屋 礼央

動画:みず希、臼水

動画ディレクション:すこっち

●リリース情報

『アオペラ -aoppella!?-3』

2022年2月10日(木)発売

【初回限定盤 -リルハピ ver.-】

【初回限定盤 -FYA’M’ ver.-】

価格:各¥2,420(税込)

【通常盤】

価格:¥1,980(税込)

<CD>

01 オレたちのクリスマスライブにようこそ(drama track)

02 リルリルHappy!

03 Let it snow, Let it snow, Let it snow

04-05 アオペラ地区予選開催!(drama track)

06-08 合同クリスマスライブ開催!(drama track)

■初回限定盤封入特典

・各グループ毎のオリジナル楽曲の楽譜(スコア)

・ランダムブロマイドセット5枚封入

※1パックに全22種の中からランダムアソートでいずれか5枚が入っています。

※レアは生徒からのメッセージが入った豪華仕様!

※「リルハピ ver.」「FYA’M’ ver.」共通の特典内容です。

■通常盤封入特典

・ランダムブロマイド1枚封入

※1パックに全22種の中からランダムアソートでいずれか1枚が入っています。

※レアは生徒からのメッセージが入った豪華仕様!

■公式通販限定!購入特典

対象期間内にCD3種セットをご購入いただいたお客様に、【アオペラ公式ONLINE STORE限定ドラマCD/Ordinary day-ふかみ&光緒編-「ふたりはなかよし -パンダが繋ぐ絆」】をプレゼント!

【購入特典】

CD3種セットをご購入いただいたお客様に、先着でアオペラ周年イベント「アオペラ -aoppella!?- 1st Anniversary Party」内キャスト登壇ステージ最速先行抽選シリアルをプレゼント!

購入特典などその他詳細はこちら(https://www.aoppella.com/news/211104/)

●イベント情報

「アオペラ -aoppella!?- 1st Anniversary Party」

公演日程:2022年3月12日(土)、13日(日)

開催場所:ベルサール秋葉原

<出演声優>

3月12日(土)

木村 良平

逢坂 良太

KENN

柿原 徹也

佐藤 拓也

3月13日(日)

木村 良平

KENN

柿原 徹也

小野 友樹

仲村 宗悟

●作品情報

「アオペラ -aoppella!?-」

『アオペラ -aoppella!?-』は、「青春」×「アカペラ」をテーマにメディアミックスで展開していく、 KLabが手掛ける音楽原作プロジェクトです。

<ストーリー>

----あの日、少年たちは魅了された。

目の前に立つのは、自分達と同じ普通の高校生。華美な衣装もない。

楽器のセットもない。

それなのに、彼らが口を開けた瞬間、変幻自在のハーモニーが溢れ出し、観客は熱狂する。

「僕たちも、あんな風に歌いたい!輝きたい!」

アカペラ≪無伴奏歌唱≫に魅入られた高校生たちが目指す、

高校生限定アカペラコンテスト『アオペラ』

遥かな高みを目指す、彼らの演奏が今、始まる----!

(C)KLab

関連リンク



木村良平 公式Twitter

https://twitter.com/Ryouhey_Drunk

「アオペラ -aoppella!?-」公式サイト

https://www.aoppella.com/

「アオペラ -aoppella!?-」公式Twitter

https://twitter.com/aoppella

「アオペラ -aoppella!?-」公式 YouTubeChannel

https://www.youtube.com/c/aoppella