「チルドピザ」で一番ウマいのはコレ! 話題のピザ5品を食べ比べてみた
食楽web
すごもり需要で全国各地の飲食店、食品メーカーなどから優れた冷凍食品や食材をお取り寄せで購入できるようになりました。中にはお店でいただくものと遜色のないハイクオリティなものもありますが、特に進化著しいのがチルドピザ。切って持ち上げた際、生地がグニャッと折れるようなものは過去の話なのか、いずれも「立ちが良い」「鮮度も良い」ものばかりのようです。
今回は、評判の5社のチルドピザを取り寄せ試食。それぞれ、どんな点が優れているのかをレビューでご紹介したいと思います!
『森山ナポリ』の「ダブルチーズマルゲリータ」と「森山マルゲリータ」
『森山ナポリ』の「ダブルチーズマルゲリータ」(左)1134円(税込)、「森山マルゲリータ」(右)1458円(税込)
石川県金沢市で「冷凍ピザの概念を変える」をモットーに釜焼きピザ工房を展開する『森山ナポリ』。「冷凍なのにもっちりとした食感」のピザ生地を実現するまでに3年の月日を費やしたそうです。
工房ではピザ職人が気温や湿度に合わせて配合を調整するなどし、一枚一枚丁寧に発酵・熟成した生地を550℃の高温の石窯で一気に仕上げ瞬間冷凍しているのだそうです。というわけでさっそくいただいてみましょう!
『森山ナポリ』の「ダブルチーズマルゲリータ」
まずは森山ナポリの数多くある商品の中でも人気ナンバーワンだという「ダブルチーズマルゲリータ」から。生地がもちもちで小麦粉の香ばしさ、甘みがある一方、外はカリカリに仕上がっており、かなりハイレベルのピザ生地。また、モッツァレラとフレッシュなバジルソースが、酸味のある自家製トマトソースと相まって贅沢な味わいを楽しませてくれました。
『森山ナポリ』の「森山マルゲリータ」
さらに「森山マルゲリータ」は『森山ナポリ』ならではの逸品で、「マルゲリータの赤と緑を反転させた」ユニークなピザ。2種のモッツァレラとチェリートマト、バジルリーフなどが絶妙に融合し、弾けるような味わいを実現しています。いずれも「これ本当に冷凍?」と思うほどのクオリティです。
『牧成舎』の「たっぷりチーズピザ(マルゲリータ・和風山椒味・洋風トマト味)」
『牧成舎』の「たっぷりチーズピザ(マルゲリータ・和風山椒味・洋風トマト味)」3枚セット5400円(税/送料込)
岐阜県・飛騨で、明治30年から続く牛乳屋さんを発端に、現在まで美味しく新鮮な乳製品をリリースし続ける『牧成舎』。牛乳、チーズ、アイスなど様々な乳製品を扱っていますが、近年絶大な支持を得ているのがこだわりのチーズを使ったチルドピザです。さっそく取り寄せて試食してみることにしました!
和風山椒味。濃厚なチーズの味に山椒のピリ辛感が絶妙にマッチ
まず、3種に共通するのがミルクの濃厚な旨みを感じるチーズの濃厚さ、そしてチーズそのものがふんだんに使われている点。トロトロに溶けたチーズにより、3種とも忘れることができない味でした。もちろんチーズのクオリティだけでなくピザ生地もきちんと「立つ」もので、香ばしい風合いを楽しむことができます。
(左)マルゲリータ、(右)洋風トマト味
マルゲリータはフレッシュなモッツァレラとベースのチーズの融合でトマトソースとの相性抜群。和風山椒味は、山椒が加わりチーズのまろやかさにアクセントを加えたもので、大人の味です。さらに洋風トマト味はソーセージやピーマンなどが乗った親しみやすい仕上がりです。かなり贅沢に味わうことができました。
『カルディ』の「ピッツァマルゲリータ」
『カルディ』の「ピッツァマルゲリータ」(税込550円)
ここまでに紹介した1枚千円台のチルドピザに対し、千円を切ったものとどんな差があるのかを探るため、『カルディ』オリジナルの「ピッツァマルゲリータ」も取り寄せ試食してみることに。1枚550円(税込)というコストパフォーマンスの良さですが、ピザ生地およびチーズなどはどんなものでしょうか? さっそくいただきます。
『カルディ』の「ピッツァマルゲリータ」
『森山ナポリ』、『牧成舎』に比べればチーズの量が少なめではあるものの、トマトソースとの融合は実に贅沢であり、シンプルなマルゲリータの味を、実直にチルドピザに落とし込んでいることがわかります。また、ピザ生地の出来も素晴らしく、生地の焦げ目などをあえて残しており、こちらもまたお店でいただくものと遜色のないクオリティ。正直550円でこの味はかなりのお値打ちだと思います。
『ノルレェイク・インターナショナル』の「バジル薫るマルゲリータ」と「クワトロフォルマッジ」
『ノルレェイク・インターナショナル』の「バジル薫るマルゲリータ」429円、「クワトロフォルマッジ」429円(共に税込)
続いては『カルディ』よりもさらに安い1枚429円(税込)を実現するチルドピザです。ミネラルウォーターやワイン、サバ缶などの欧米の飲食品を展開する『ノルレェイク・インターナショナル』による一品。この価格にしては見た目は本格的ですが……。さっそくいただきます!
「バジル薫るマルゲリータ」
チーズに乗った緑色のバジルがかわいい「バジル薫るマルゲリータ」は、まろやかなチーズの風合い、トマトソースの酸味、生地の香ばしさが渾然一体となり口の中に広がります。包み込むピザ生地は、ふっくらもちもちで、ソースを引き立てています。
「クワトロフォルマッジ」
また、「クワトロフォルマッジ」は4種のチーズがとろけあい、これまた濃厚な味わい。もちろん生地もしっかり立ち、これだけの味で1枚429円が何故実現できるのか、謎めいて感じるほどのクオリティ。かなりお買い得の商品です。
『マリノ』の「おすすめピッツァ6枚セット」
『マリノ』の「おすすめピッツァ6枚セット(マルゲリータ・白雪はちみつ・ソーセージとベーコン・たっぷりコーンクリーム・チキンとドライトマトのバジルクリーム・アンチョビとオレガノ)」3780円(税/送料込)
そして最後が名古屋で30年以上愛される名店、『ピッツェリアマリノ』の「マリノおすすめピッツァ6枚セット(マルゲリータ・白雪はちみつ・ベーコンとソーセージ・たっぷりコーンクリーム・チキンとジェノバクリーム・アンチョビとオレガノ)」をいただきます。3780円(税/送料込)なので、1枚単価は630円とお得ですが、果たしてどんな味を楽しませてくれるのでしょうか。
「マリノおすすめピッツァ6枚セット」上から時計回りにマルゲリータ、ベーコンとソーセージ、チキンとジェノバクリーム、アンチョビとオレガノ
まずいずれのピザも薄めの生地でありながらしっかりと立つもので、いわゆるナポリピザの生地のもちもち感がちょっと重く感じる人にはピッタリ。それでいて各種ともにチーズ、ソース、具材がふんだんに使われており、焼き立てはもちろんですが、冷めても美味しくいただけます。
(左)白雪はちみつ、(右)たっぷりコーンクリーム
全て美味しかったですが、特に筆者が忘れられないのが、チーズと後付けはちみつの絶妙なバランスがやみつきになる白雪はちみつ、そして、シンプル・イズ・ベストのたっぷりコーンクリーム、そして、どこか懐かしい印象も受けたベーコンとソーセージです。
いずれも1枚あたり630円とは考えにくいクオリティ。かなりお買い得だと思いました。
いずれのチルドピザも美味しくいただきました!
いずれのチルドピザも美味しく、個性あふれる商品ばかりでしたが、筆者個人的にはコストパフォーマンスと味の良さでは、『マリノ』がダントツ。チルドピザの可能性を最大限引き上げている点では『森山ナポリ』、『牧成舎』が最も優れているように思います。本記事をご参考に、是非あなたならではの好みのチルドピザを見つけてください!
(撮影・文◎松田義人)