コンテンツを広く拡散させるために、FacebookやTwitterなどのSNSを活用している人も多いハズ。SNSでは短い文章しか共有できないため、コンテンツに付けるタイトル次第で反応が大きく変化します。SNS分析ツールを提供するBuzzSumoは、FacebookやTwitterにおける反応数とタイトルの関係を調査し、多くの反応を得るための「理想的なタイトル」の付け方を解説しています。

100m Posts Analyzed: What You Need To Write The Best Headlines | BuzzSumo.com

https://buzzsumo.com/resources/hundred-million-best-headlines-study/view/

◆タイトルの理想的な長さ

BuzzSumoが、FacebookとTwitterで反応を得やすいタイトルの「単語数」を調査した結果はこんな感じ。縦軸がTwitterとFacebookでの反応数を示し、横軸がタイトルの単語数を示しています。グラフからは、タイトルの単語数が11前後のコンテンツが多くの人を引きつけ、単語数が増加するに従って反応する人が減少していることが分かります。



また、FacebookとTwitterで反応を得やすいタイトルの「文字数」を調査した結果はこんな感じ。縦軸が反応数、横軸が文字数を示しており、65文字前後のタイトルが多くの反応を獲得していることが分かります。



BuzzSumoは「理想的なタイトルの長さは、11単語と65文字であることが分かりました。また、反応を多く得られるタイトルの文字数は、年々短くなっています」と述べています。

◆数字がコンテンツの反応数を増加させる

以下のグラフは、BuzzSumoが調査したコンテンツの反応数と「タイトルに含まれる数字」の関係を示しています。グラフを確認すると、タイトルに「10」を含むコンテンツが最も多く反応されていることが分かります。また、2番目以降には「5」「7」「3」「4」と1桁の数字が続いています。



BuzzSumoは「タイトルに使用するべきマジックナンバーは『10』です。また、1桁の数字も多くの反応を得られます。3〜10までの数字をタイトルに含んでいるコンテンツは、FacebookとTwitterで最も多くの反応を得ているコンテンツの上位7位までを占めています」と述べ、タイトルに数字を含めることの重要性を強調しています。

◆反響を呼ぶフレーズ

BuzzSumoがFacebookで反応されやすいフレーズを調査した結果はこんな感じ。1位から順に「of the year(○○オブザイヤー)」「in X years(○年間で)」「for the first(初めて)」といった時間に関係するフレーズが並んでいます。



これに対してTwitterでは、「the future of(○○の未来)」「we need to(○○する必要がある)」「at least X(少なくとも○○)」といったFacebookとは全く異なるフレーズが上位に並んでいます。



以下のグラフでは、タイトルのジャンルを「ランキング(Ranking)」「新規性(Newness)」「誇張(Hyperbole)」「教育的(Instructional)」「サプライズ(Surprise)」「好奇心(Curiosity)」「ガイダンス(Guidance)」「ストーリー(Story)」の8種類に分類し、それぞれのジャンルの見出しがFacebook(青)とTwitter(紫)で反応された数を比較しています。グラフを確認すると、Facebookでは教育的なタイトルが反応を集め、Twitterでは好奇心をかきたてるタイトルが反応を集めていることが分かります。



BuzzSumoは「ストーリー」ジャンルの反応数がTwitterで多くなっている点に着目し、「Twitterのユーザーは『○○のストーリー』『○○歴史』『○○の台頭』といたタイトルのコンテンツを好みます。これらのコンテンツを扱う場合は、Twitterをプラットフォームとして選択するといいでしょう」と主張しています。

しかし、BuzzSumoによると、Facebookで最も多くの反応を得られるフレーズは、Twitterで最も反応を得ているフレーズの590倍の反応を得られるとのこと。そのため、BuzzSumoは「コンテンツをTwitterだけに制限しないことをオススメします」と述べています。