近畿日本鉄道は3日、定期特急列車としての運用を2月12日に終えた12200系(新スナックカー)に関して、往年の懐かしい姿と現在の姿をデザインした「12200系引退記念乗車券」2種類と、「ピンバッジセット」「メタルキーホルダー」の引退記念グッズを発売すると発表した。

2月12日をもって定期特急列車としての運用を終了した12200系「新スナックカー」


12200系は1970年前後の高度成長期・大阪万博開催時期に登場し、近鉄特急の主力車両として運行され、同社の特急車両では最多の両数(計168両製造)を誇った。同時期の難波線開通、鳥羽線開通や志摩線改良工事による賢島駅乗入れなど、近鉄特急ネットワーク拡大期における中心的な役割を果たした車両であり、観光輸送だけでなく通勤輸送にも活躍した。

「12200系引退記念乗車券」は、大阪難波駅から1,220円区間の片道乗車券と、近鉄名古屋駅から1,220円区間の片道乗車券の2種類を用意。先行発売分は、インターネットでの事前予約を3月6日10時から3月11日17時まで受け付け、購入日は3月12〜28日の間で近鉄が指定して発売する。一般発売分は3月29日から9月30日までの期間に発売(売切れ次第終了)。各3,000枚限定(1人2枚)で、発売額は各1,220円となる。

「12200系引退記念乗車券」


12200系引退記念グッズ


12200系の引退記念グッズは、「12200系ピンバッジセット」(3種セット・2,500円)、「12200系メタルキーホルダー」(1,600円)を用意し、3月12日10時から当分の間、近鉄百貨店ネットショップにて販売する。ネットショップでの販売数は全商品各1,500個で、売切れ次第終了。今後はイベントや駅営業所などで発売する場合もある。

5月15日には、青山町車庫で「さよなら12200系特急車両撮影会ツアー」を開催予定。申込みはインターネットで受け付け、ツアーの詳細は3月中旬、ホームページにて告知予定とされている。