ハキミ&デイビスの流れに続けるか ブンデスで新たな“有望SB”が輝き出す
またもドイツ・ブンデスリーガで将来有望な若手サイドバックが躍動している。近年、将来性豊かな若きサイドバックが次々と頭角を表している同リーグ。ドルトムントが育て上げたモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(現インテル)、アタッカーからのコンバートが功を奏して今やバイエルン・ミュンヘンの欠かせない戦力となったカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスなどはその代表例と言っていいだろう。そんな流れができ始めているブンデスで、今季も一人の若手がワールドクラスへの階段を駆け上がることとなるかもしれない。
さらには攻撃面でも存在感を示し、85分には相手ゴール前でのルーズボールを右足アウトサイドでコントロールした巧みなダイレクトパスでFWボウト・ベグホルストの同点弾をアシスト。攻守に奮闘しチームの勝ち点1奪取に尽力している。
そんな加入後たった2試合で自身の価値を証明しつつあるバクには、ヴォルフスブルクのスポーツディレクターを務めるマルセル・シェーファー氏もご満悦のようだ。独『SPORT BUZZER』によると、同氏はこのボルシアMG戦におけるバクのパフォーマンスについて次のように述べている。
「バクはボルシアMG戦で素晴らしいパフォーマンスを披露した。そのフィジカルを武器にブンデスでも屈指の攻撃力を誇るテュラム相手に、彼は本当に良い対応を見せたと思う。それだけでなく、攻撃面でもゴールを脅かす場面をいくつか作ってみせた。何度も何度も前進しようとする姿勢には、心を打たれたよ。彼のパフォーマンスには本当に満足している。素晴らしいスタメンデビューとなったね。今後は彼を軸にチーム作りを進めることも選択肢の一つとなったことは間違いないよ」
本職は中盤ながらも、サイドバックとして一皮剥けようとしているドイツの新星。はたしてマインツ時代からその才能に注目が集まっていたバクは、今季ヴィルフスブルクでその才能を本格開花させることとなるのだろうか。ビッグクラブに所属する選手でこそないが、ドイツで伸びる22歳のプレイには今後も注目だ。