エキシビジョンマッチで対戦した那須川天心(左)とフロイド・メイウェザー【写真:Getty Images】

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メイウェザーに敗戦後、深夜のSNS投稿にコメント殺到「何度も前に出る姿に涙」

 格闘技イベント「RIZIN.14」(さいたまスーパーアリーナ)は31日、キックボクシングの“神童”那須川天心(TARGET)がボクシング元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)とのエキシビジョンマッチで1回2分19秒でTKO負けを喫した。試合後の深夜、インスタグラムを更新。ともに戦った“チーム天心”の15人の画像とともに胸中をつづると「何度も前に出る姿に涙」「男が惚れる漢です」と大反響を集めている。

 大晦日に大注目を集めた一戦を終えた那須川は日をまたぎ、新年を迎えた1日未明。インスタグラムを更新し、1枚の画像を公開した。

 ロッカールームに立ち、綺麗に染め上げたトレードマークの金髪で、右手でガッツポーズを作る那須川。その周りにはトレーナーら“チーム天心”の面々が揃い、計15人で一緒に拳を握り、1枚に納まっている。メイウェザー撃破を信じ、この日のために死力を尽くして戦ってきたメンバーとの絆を感じさせる1枚だ。

 屈辱の涙の敗戦。投稿では敗戦の事実を受け止め、気丈に胸中を明かしている。「無謀だと言われて闘った挑戦でした」と切り出した那須川は「結果は倒されてしまいましたが後悔はしてません」。さらに「自分の20年間でもメイウェザー選手に届かなかった。けれど勇気を持って前に出ました。闘ってくれたメイウェザー選手、ありがとうございました」と相手に敬意を示した。

武井壮も労い「またこんなワクワクを観たいと思った」

 その上で「そして応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。」と感謝。「皆さんの思いは形に出来なかったけれど僕はこれからも挑戦し続けます 皆さん今年もよろしくお願いします」と新年の決意をつづり、締めくくった。敗戦直後にも関わらず、“チーム天心”の1枚と那須川の胸中を目の当たりにしたファンもコメント欄で感激の声を上げている。

「何度も立ち上がる姿に感動しました」「メイウェザーを絶対倒すという気持ちが伝わってきた」「何度も前に出る姿に涙」「平成最後に凄く勇気を貰いました!!」「男が惚れる漢です」「逃げずによく戦ってくれた」「勇者は敗者でも変わらんよ!!」「2019年の神童も期待してます!」など、半日あまりで7万件超の「いいね!」と4000件のコメントが殺到した。

 なかにはタレントの武井壮も「強かったなあ、結果はどうあれすごい楽しめたし驚いたしまたこんなワクワクを観たいと思った」「お疲れ様」と労いのコメントを寄せていた。敗れこそしたが、体格差、ルールのハンデを乗り越え、勇敢に立ち向かった20歳の若武者。その姿は大晦日の格闘技ファンにしっかりと刻み込まれた。(THE ANSWER編集部)