中国の卓球代表は、大きな大会を控えた合宿では、当面のライバルを徹底的に研究するようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は18日、中国女子卓球代表の練習場にの壁に、日本の伊藤美誠選手の「発言」を印刷した大きなポスターが掲示されたと報じた。

 記事は「17日、中国卓球代表の練習会場の壁に、『東京五輪でも中国が表彰台の低い方に立っていることを望む』という伊藤美誠の発言が貼り出されていた」として、その写真を掲載した。

 写真では、練習場の深緑色の壁に白い大きなポスターが掲示されており、そこに「日本の卓球選手伊藤美誠:東京五輪でも中国が表彰台の低い方に立っていることを望む」というゴシック文字が、遠くからでも読み取れそうな大きさで印刷されている。

 また、その下には伊藤選手が昨年11月にスウェーデンオープンの女子ダブルスで早田ひな選手と組み、中国ペアを下して優勝したことを報じた日本メディアのニュース記事と中国語訳が。記事には「まだ実感がない。勝っちゃったって感じで。表彰台でも自分たちより低い台に中国選手がいて、”え?”って感じだった。(3年後の東京)五輪でもそうなってくれたらいいな」という伊藤選手のコメントが記載されていた。

 記事は、「今回が初めてではない。昨年のアジア選手権女子シングルスで平野美宇が丁寧らを破って優勝した後、中国女子代表のトレーニング基地で行われた非公開訓練でも、平野が優勝した時の動画を繰り返し流していた。また、平野のビッグマウスを大きなポスターに印刷して壁に貼っていた。そして、仮想平野の選手を使って徹底的に攻略に向けた練習をしたことで、平野はこれ以後中国代表に歯が立たなくなった」と伝えている。

 中国女子代表は16日と17日、4月末に開幕する世界卓球2018スウェーデン(団体戦)の選手を選抜する大会を開催。その会場に、伊藤選手の発言をクローズアップした巨大ポスターが掲示されていたようだ。選手たちの士気を高めることが目的とみられるが、中国代表のプライドと執念の強さを感じずにはいられない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)