宮崎第一vs宮崎日大

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ひと冬越え、成長を実感!宮崎第一が投打で日大を圧倒!

2ランHRを放った丸目(宮崎第一)

 今大会初戦で最注目カードの「宮崎日大vs宮崎第一」、昨夏甲子園を経験した選手が主軸となる宮崎日大。対する宮崎第一は、昨チームからマウンドを任されていた左右の二枚看板が存在感を放つ。ふたをあけてみると、一冬での成長を大いに感じさせてくれたのは宮崎第一だった。

 宮崎第一は、3回二死無塁から2番布目が内野安打で出塁すると、3番丸目が右越適時三塁打を放ち先制!その裏、押し出しで宮崎日大に1点を献上したが、6回一死から4番岡本が右前安打で出塁すると、5番戸高が四球、6番平松が中前安打で満塁となった。

 5回まで1対1の緊迫した展開から脱するには絶好のチャンスが到来した!すると、宮崎第一7番關屋が必死に食らいついて中前適時打を運ぶと、8番長谷川が右前適時打、9番小玉が死球をうけて一挙3点を追加!勝ち越して、すぐさま中押しに成功した宮崎第一が流れを掴んだ。

 そして、圧巻だったのが最終回。一死三塁から3番丸目が、だめ押しとなる2ランHRをレフトスタンドに放った!宮崎第一 6対1 宮崎日大このカードで5点差がつくとは予想もしなかったが、宮崎第一は、自信に漲ったプレーが随所に光り、控え選手を含めてチーム全体に闘争心が表れ、とても良い雰囲気を持ち合わせていた。

 1週間前にキャッチャーからショートにコンバートしたばかりの丸目は、「冬場で体重が3キロ増。スイングスピードも速くなって、飛距離が出るようになりました。(2ランHRは)初球から狙って、反応できました。」と、自身の成長を感じつつ、「僕たちの目標は初戦突破ではないので、優勝します。」と力強く語った。

 宮崎第一・阿久根伸二監督は、「今チームは、(皮手袋を使わず)素手で竹バットを握らせて、冬場も打ちこませた。その成果がでている。今日は(エース)平松がアカンかったけど、岡本がよく抑えてくれた。(次戦も)相手がどうではなく、自分たちができるベストコンディションをつくることだけ。」と、早速、午後からは自校グラウンドへ戻って練習に励んだ。

(写真・文=三角 竜之)

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