現在二軍で調整中のDeNAの三浦大輔©BASEBALLKING

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 一軍でタイトルを獲得したことがあるベテラン選手や、一時期一軍で活躍した若手選手が二軍で成績を残せず苦しんでいる。

 野手では、広島の栗原健太が代表的。栗原は07年FAで阪神に移籍した新井貴浩(現広島)に代わる4番打者として、08年には打率.332、23本塁打103打点の成績を残すなどチームには欠かせない存在感を見せていた。

 しかし右肘を手術した12年以降、打撃の状態が上向かず、出場機会を減らした。チームが2年連続クライマックスシリーズに進出を果たした14年は、01年以来の一軍出場なし。開幕を二軍で迎えた今季は、先発出場する日もあれば代打のみで終わる日もある影響からか二軍でも打率.133と低調。広島は昨季本塁打王のエルドレッド、新外国人のグスマンが故障と一塁の絶対的なレギュラーと呼べる存在がいない今、チャンスだが現状では一軍昇格は厳しい状況だ。

 投手では1998年の日本一を知る24年目の大ベテラン・三浦大輔が、一軍昇格を目指し二軍で調整を進めている。3月29日のロッテとの二軍戦では7回を2失点とまずまずの結果も、12日の楽天戦では5回8安打5失点と今ひとつ。昨季は4月に不調で一軍登録抹消されたが、8月には1完投を含む3勝0敗、防御率1.20の成績を残し、月間MVPを獲得した。昨季も夏場以降、活躍しているだけに、二軍でアピールを続ければ必ず先発のチャンスが来るはずだ。

 その他では、04年の三冠王・松中信彦、09年の首位打者・鉄平、投手では03年の新人王・木佐貫洋などが二軍でも結果を残せずにいる。シーズンはまだ始まったばかり、かつて一軍で光輝いた選手たちの活躍に期待したいところだ。

◆かつて一軍で活躍しながら二軍で苦しんでいる主な選手

【野手】

栗原健太(広島)

今季二軍成績:9試 率.133 本0 点1

松中信彦(ソフトバンク)

今季二軍成績:4試 率.000 本0 点0

鉄平(オリックス)

今季二軍成績:9試 率.150 本0 点2

谷佳知(オリックス)

今季二軍成績:4試 率.167 本0 点2

【投手】

木佐貫洋(日本ハム)

今季二軍成績:2試 0勝1敗 防7.88

三浦大輔(DeNA)

今季二軍成績:2試 0勝2敗 防4.50

西村健太朗(巨人)

今季二軍成績:2試 0勝0敗 防5.25

村中恭兵(ヤクルト)

今季二軍成績:3試 1勝1敗 防8.76

※記録は4月13日終了時点のもの